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<title>いま子育てが危ない！</title>
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<description>子育ての崩壊しつつある現代社会に危機感を覚え、敢えて苦言を呈します。実績２０年以上の現役小児科医が、育児環境と小児科医療の崩壊を危惧する激しい叫び声に耳をお貸し下さい。</description>
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<title>こどもが危ない！</title>
<description> こどもにとって何よりも大切なことは、溢れる愛情に包まれて育つことです。花にとって太陽が必要なように、幼児には両親の愛情が当然の発育条件です。３歳までに十分に愛情を受けて育てば、こどもは太陽をたっぷり受けた花のように病気も少なくなり元気にスクスクと育つものです。いまこどもが直面している巨大な危機は、こどもに太陽のように愛情を注ぎ続ける余裕がない貧しい社会です。両親が生活のために疲れ切っていて、最愛の
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<![CDATA[ こどもにとって何よりも大切なことは、溢れる愛情に包まれて育つことです。花にとって太陽が必要なように、幼児には両親の愛情が当然の発育条件です。３歳までに十分に愛情を受けて育てば、こどもは太陽をたっぷり受けた花のように病気も少なくなり元気にスクスクと育つものです。<br />いまこどもが直面している巨大な危機は、こどもに太陽のように愛情を注ぎ続ける余裕がない貧しい社会です。両親が生活のために疲れ切っていて、最愛の我が子を暖める余裕もない社会と家庭では、こどもが危険です。<br />どうすればこどもを育てる理想的な環境が出来るのでしょうか？これから時間を掛けて真剣に考えて行きたい大切なテーマだと思いますので、最初に提示しました。 ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2010-01-01T00:00:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>「新型インフルエンザ」は本当に新型か？</title>
<description> まだ今年の「新型インフルエンザ」の患者を一人も診ていない私が書くのは僭越ではばかれるのだが、非難を覚悟で申し上げれば、本当に人類初めての「新型」なのだろうか？という疑問が私の心に沸き起こってきた。インフルエンザが人と豚と鳥の人畜共通感染症であることは多分大昔から…私がまだ医学生だった頃から言われていたような気がする。その後に私が知ったことは、鳥の体温は４２度、豚の体温は３９度、人間の体温は３６度が
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<![CDATA[ まだ今年の「新型インフルエンザ」の患者を一人も診ていない私が書くのは僭越ではばかれるのだが、非難を覚悟で申し上げれば、本当に人類初めての「新型」なのだろうか？という疑問が私の心に沸き起こってきた。<br /><br />インフルエンザが人と豚と鳥の人畜共通感染症であることは多分大昔から…私がまだ医学生だった頃から言われていたような気がする。その後に私が知ったことは、鳥の体温は４２度、豚の体温は３９度、人間の体温は３６度が平熱であると言うことぐらいだ。<br /><br />インフルエンザは咳やくしゃみで飛ぶ鼻水（体液）で感染が広がる。だからこの様な飛沫ウイルスが次の人に感染しなければ大規模な流行には至らない。飛沫ウイルスを受け取るのは、ほとんどが近くで面と向かって話しているときなどに、咳やくしゃみと一緒にウイルス入りの体液を吸い込んだとき、鼻か喉の粘膜でウイルスを受け取るのが感染の第１歩になるだろう。<br /><br />人の鼻には脳を冷却する器官としての役割も有って、鼻粘膜の温度は平熱より低く、３４度から３５度となっている。従って、インフルエンザウイルスが人から人へと呼吸器感染で広がるためには、インフルエンザウイルス自体が３４度から３５度で猛烈に増殖するタイプでなければならない。ウイルスには一般に増殖至適温度が有って、その温度幅は２～３度と余り広くはない。<br /><br />鳥と豚の鼻粘膜の温度は手元に資料がないが、まあ人間並みに１度から２度低いとしても、豚の呼吸器感染型インフルエンザウイルスは最適の増殖温度が３７度から３８度、鳥型では３９度から４０度、もしも経口腸管感染型ならば、それぞれ３９度および４２度という事になる。つまり、全くそのままのウイルスでは、鼻粘膜温度が３４度の人から人へと呼吸器感染が爆発的に広がることは考えにくい。<br /><br />ヒト型のインフルエンザウイルスは、増殖至適温度の３４度から３５度の鼻粘膜と咽頭粘膜に感染して増殖するが、体の奥深くには滅多に入り込んでこない。さらに患者が発熱すると鼻や喉の粘膜の温度も上昇するので、ウイルスの増殖にブレーキとなる。だからヒト型のインフルエンザは冬に流行する事が多く、免疫力が強い人では熱が出ると大抵は自力で回復に向かうのだ。<br /><br />さて、今回の「新型」の発端は赤道に近い暑い時期のメキシコで始まった事になっている。ちなみに鳥インフルエンザの患者が出ている地域も赤道に近い暑い地域が中心である。これは人から人へと呼吸器感染を起こすインフルエンザが冬に流行るのとは少し事情が違う…。そう！賢明な読者なら既にお気付きだろう！この様なウイルスは増殖至適温度が３４度ではなく、もっと高いのだと推測される。すると、この様な高温嗜好型のウイルスは細胞内に進入する能力さえ有れば、鼻粘膜と咽頭だけに留まらず、肺や場合によっては全身の奥深くまで潜入するかも知れない…<br /><br />そこで私が今まで経験して理解できなかった、「夏に流行った不可思議な肺炎」の謎が解けた気がする。少なくとも過去２０年で３回程度、私は夏に流行った「原因不明のウイルス性肺炎」を記憶している。今では全く調べる方法が全くないが、遠い過去に流行った数回の夏かぜもその一部は…、もしかしたら豚由来のインフルエンザだったのではないだろうか？ただ、当時はＰＣＲ検査法などがなくて解らなかっただけなのかも知れない…<br /><br />そんな妄想に近い我流ウイルス学を思い浮かべながら、今回の「新型インフルエンザ」が早く収束することを心から願っているのです。<br /><br />感染した患者さまとご家族の心身両面での早いご快復を祈念いたしております。<br /> ]]>
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<dc:subject>こどもの健康</dc:subject>
<dc:date>2009-05-31T19:14:56+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>悪い幼稚園が子どもをダメにする</title>
<description> 「ウチの子ども水イボがあるんです…全部とって証明書もらわないとプールに入れないんです…」そんな泣きそうな顔で訴えていた母親たちも、困惑からようやく解放される季節が来た。と言っても、水イボがあってもプールには入れると決まったわけではない。ただ秋になって涼しくなったからプールの季節でなくなっただけだ。来年の夏が近づけばまた困り切った母親の話し相手をしなければならない。水イボはプールだけで伝染するわけでは
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<![CDATA[ 「ウチの子ども水イボがあるんです…全部とって証明書もらわないとプールに入れないんです…」そんな泣きそうな顔で訴えていた母親たちも、困惑からようやく解放される季節が来た。<br /><br />と言っても、水イボがあってもプールには入れると決まったわけではない。ただ秋になって涼しくなったからプールの季節でなくなっただけだ。来年の夏が近づけばまた困り切った母親の話し相手をしなければならない。<br /><br />水イボはプールだけで伝染するわけではない。基本的に肌と肌が触れ合えば、ダンスをしても相撲を取っても状況によっては、仲良く一緒に食事をしても感染の可能性は有る。もしも水イボを危険な病気だと考えているのならば、肌と肌とのふれあいの全てを禁止しなければ合理的ではない。<br /><br /><span style="font-size:large;"><span style="color:#FF0000">肌と肌のふれあいのない、冷たい幼児教育の現状がある。</span></span><br /><br />証明書の必要なのは水イボだけではない、伝染性紅班、伝染性膿化疹、とにかく「伝染性」と付けば何でも証明書が必要なのが現状である。今にきっと「あくびが伝染する」と診断書を書かされるに違いない。<br /><br />マイコプラズマ肺炎なんて、上気道炎の大半を占めていて、風邪ひきと区別が付かないことがあるから、肺炎になった子どもだけに証明書が必要なのは合理的ではない！と言っても理解できないレベルの医学知識で「もし誰かに感染したら先生が責任をとってくれるのですか？」とかネジ込んでくる。<br /><br />私が一番懸念しているのは、水イボを持つ子どもや風邪を引いた子どもたちを、まるで汚い物のように考えて、実際にその様に行動している大人が多いことです。<br /><br /><i><span style="font-size:x-large;"><span style="color:#0000FF">病気の子どもたちには、何よりも早く快復して、元気で復帰することを望むのが正常な人間の心じゃないんですか？</span></span></i><br /><br />誤解を招かないように敢えてお話しすれば、私はここで伝染性軟属腫を取るか取らないか、マイコプラズマ感染症を出席停止にするかしないか、に関する論議をする積もりではありません。子どもを汚い物と考える大人に囲まれた子どもたちが、果たして本当にすくすく伸び伸びと育ってゆくのだろうか？と危機感を感じているだけです。<br /><br />現状の幼稚園や保育所の多くは、養育という大切な仕事を忘れて、子どもの一時預かり施設か、あるいは単に保管場所になってしまっているのではないでしょうか？もしもそうだとすれば、そんな幼稚園や保育所にはウチの大切な子どもや孫は預けられないと思うのが、私のような普通のひとりの父親の意見であります。<br /><br />幼児教育について一冊の本が書けますので、真面目な話しは続きはまた本番の連載で、また特に個人的な意見はこのブログ記事の中で書いて行くつもりです。<span style="color:#CC0033"><a href="http://www2.crn.or.jp/blog/report/05/" target="_blank" title="→リンク「子育ての脳科学」">→リンク「子育ての脳科学」</a></span><br /><br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>小児科医の独り言</dc:subject>
<dc:date>2008-10-07T07:25:54+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>脳が理解すると言うこと</title>
<description> 上手な頭の使い方と脳の男女差を理解するために、人間の脳の『理解』と言う機能を考えてみます。子どもに限らず大人でも、人間にとって何かを理解すると言うことは前頭葉だけではなく脳全体の働きの一つだと考えています。私達が何かを「わかった」と思うときには、大きく分類して二種類の「理解」の方法が有ります。一つ目の理解は、すでに自分が知っていることと比較して、それと同じか、似ているか、全く反対の逆方向か、或いは
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<![CDATA[ 上手な頭の使い方と脳の男女差を理解するために、人間の脳の『理解』と言う機能を考えてみます。子どもに限らず大人でも、人間にとって何かを理解すると言うことは前頭葉だけではなく脳全体の働きの一つだと考えています。<br /><br />私達が何かを「わかった」と思うときには、大きく分類して二種類の「理解」の方法が有ります。<br /><br />一つ目の理解は、すでに自分が知っていることと比較して、それと同じか、似ているか、全く反対の逆方向か、或いは何かの特徴の延長線上に有るか…そんな風に自分の知っている事象と関連づけて理解することです。ほとんどの場合に言語処理を伴って考えて理解するので、「左脳的な理解」と私は勝手に呼んでいます。<br /><br />二つ目の理解は、全く初めての事象を理解する場合や、論理的思考を経由せずに行う理解で、事象を自分の心的イメージとして捉え、好きだとか、嫌いだとか、明るい感じがするとか、暗い感じがするとか、何らかの感情的な印象（＝すでにある心内イメージ）と照合して理解することです。言語処理を伴う場合も有りますが、理解の中心部分には言語処理が必須ではないので、「右脳的な理解」と勝手に呼んでいます。<br /><br />男性ではこの二種類の理解で、どちらかというと「左脳的な」論理的で言語処理に頼った理解が多くなる傾向があります。脳梁が太くて左右の脳の連携が強い女性（及びその様な脳機能を発達させた一部の男性）では、「右脳的な」言語処理を伴わない理解と、論理的な理解とを上手く使い分けたり、両方の理解を混在させて使うことが多くなります。<br /><br />男性にとって女性の考えている事が解らなくなるのは、左右の脳の「理解」を統合する能力が弱いため、二番目の「右脳的な理解」が論理的に理解できないからです。この現象は女性の脳の欠陥ではなく、むしろ男性の脳の欠陥と考えることも出来ます。<br /><br />理解に関する心的イメージは本来は右脳優位で作り出されます。したがって女性よりも男性の方が「自分の意志に反して」「不合理だと思いつつ」「どうしてなのか解らないけど」行動することが多く、その点で「女性は感情的なくせに計算高い」とひがんでいますが、これも左右の脳での理解を統合する能力の弱さの現れだと思います。<br /><br />きわめて個人的な意見で、特に男性の科学者からは嫌われるでしょうが、女性の心理を理解できる能力は大脳皮質を有効に使う男性のみに現れる優れた能力で、良き科学者は同時に良きフェミニスト（＝女性理解者）であるべきだと考えています。<br /><br />さて、今日の本題は人間の理解には記憶との照合が不可欠な場合が多いので、実は記憶の出入りに関する側頭葉と海馬周辺の、大脳の比較的古い皮質が人生にとっては前頭葉よりむしろ重要かも知れない、強調することでしたが…なぜか大きく脱線してしまいました。<br /><br />大脳における前頭葉崇拝は、この部分が人間では一番大きいと言うことから始まっています。<br /><br />しかし「人間のみの特別な大脳皮質の機能」を裏返しに言うと、人類の前頭葉皮質の機能は進化の歴史が数百万年とまだ浅く、地球規模で見れば未熟で未完成で有るとも言えます。人類は前頭葉機能のお陰で機械や科学技術、或いは芸術さえも創造することが出来ると多くの科学者は信じていますが、その科学者は、地球上で人類だけが「神に信仰を持つ生物」であるという事実には無関心でサド侯爵同様に、「神は科学と同居しない」と考えています。科学という高次脳機能も、手前味噌な科学者の脳味噌から生まれている代物ですかね。<br /><br />今日はどうも脱線が止まりません…（＞＜）　この続きは近いうちにまた掲載いたします。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/brain007.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/brain007s.jpg" alt="brain007.jpg" border="0" /></a><br /> ]]>
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<dc:subject>脳の進化論</dc:subject>
<dc:date>2008-10-04T19:56:36+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>右脳を鍛える＝大嘘つき</title>
<description> 失語症の勉強をした人ならば誰でも知っている事実ですが、失語症症状の一つに右脳言語と呼ばれる症状があります。右脳言語とは、脳梗塞などで左脳の言語野に障害が起こった時に、完全な失語症にならずに右脳だけで喋れるようになった場合に出現する、だいたい二語文程度の幼児が喋るような会話しかできない失語症です。あなたは二語文程度の幼児語を喋らせるために、右脳を鍛えているのですか？？簡単な計算をすると右脳が鍛えられ
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<![CDATA[ 失語症の勉強をした人ならば誰でも知っている事実ですが、失語症症状の一つに右脳言語と呼ばれる症状があります。右脳言語とは、脳梗塞などで左脳の言語野に障害が起こった時に、完全な失語症にならずに右脳だけで喋れるようになった場合に出現する、だいたい二語文程度の幼児が喋るような会話しかできない失語症です。<br /><br />あなたは二語文程度の幼児語を喋らせるために、右脳を鍛えているのですか？？<br /><br />簡単な計算をすると右脳が鍛えられるとか、右脳には音読が良いとか言われていますが、だからといって芸術的センスが突出して良くなるとか、他人の心を理解する豊かな人格が育つとか…大きな話題の飛躍と事実のすり替えがありますよ！<br />音読が人格を伸ばすって…それって脳の話を持ち出す以前の学習方法の優劣レベルの問題でしょ！！<br />脳の知識が有れば本気で考えれば解るでしょって、右脳崇拝論には首を傾げてしまいます。<br /><br />本当に音読と暗算で右脳の芸術センスだけ上手に鍛える事が可能なのでしょうか？私は真面目な顔して右脳を鍛えるとか商売でやっている人の脳味噌を疑いたくなります。自分では右脳と左脳を区別して使ったり鍛えたり出来ないからこそ、また人間は脳機能を自然に最大限に使おうとするからこそ、人は自然に右脳と左脳に仕事を振り分けて使うのです。そして失語症の回復期の一つの症状としての右脳言語が発生するのです。<br /><br />しかも右脳を鍛える理論の人たちは、幼児期から文字教育や語学教育まで手を出していることが殆どです。豊かな人格を本当に希望するならば、肌と肌とのスキンシップや目と目をしっかり合わせて語りかけるなど、幼児期にはもっとやるべき事があるはずです。右脳教育のプロパガンダに騙されて子どもの脳と心を駄目にしないために、今こそ幼児期からの心の通うコミュニケーション作りを大切にして欲しいと願います。<br /><br />子どもは一般的には右脳が左脳よりも一から二週間早く発達します。つまり子どもは元来が右脳主体で発育してゆくのです。子どもでは右脳だけを特別に鍛える必要が基本的には無く、右脳と左脳の連携を作ることが大切なのです。まあ言葉の違いで内容的にはどちらも机上の空論ですが、少なくとも早期幼児期には図形合わせや計算や外国語の教育よりも、小児科医としては子どもの心の発育にもっと気を配って欲しいと思っています。<br /><br />ビジネスでは数字とか形になる結果につながるものしか売っていません。親の喜ぶことを無責任かつバラバラに切り売りしているだけです。人格を鍛えるとか責任の大きな内容には、うわべだけの逃げ口上が沢山準備されています。ニセ右脳教育の犠牲者にならないためには、養育者は早期幼児教育に安易に手を出さず、正しい子育て知識を学習する必要があります。<br /><br />子育ての参考書を集めておきましたので、ご参考にご利用下さい。<a href="http://astore.amazon.co.jp/besttrim-22/376-8105079-7633409?node=34&amp;page=1" target="_blank" title="→赤ちゃんと話す">→赤ちゃんと話す</a> ]]>
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<dc:subject>脳の進化論</dc:subject>
<dc:date>2008-09-25T20:27:50+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>頭の良い子に育てる</title>
<description> 難しいテーマばかり続くと飽きられますので、今日は少し実用的な話題で、頭の良い子どもを育てる方法を書いてみます。頭が良いと言うことはどういう状態を指すのでしょう？今まで書いてきたワーキングメモリーと側頭葉の海馬の働きを元に考えると、ワーキングメモリーの四台のテレビを能率良く稼働する能力で、その為に記憶の出し入れを素早く正確に行う能力とも言えます。ワーキングメモリーについてはいずれ前頭葉の項目で詳しく
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<![CDATA[ 難しいテーマばかり続くと飽きられますので、今日は少し実用的な話題で、頭の良い子どもを育てる方法を書いてみます。<br /><br />頭が良いと言うことはどういう状態を指すのでしょう？今まで書いてきたワーキングメモリーと側頭葉の海馬の働きを元に考えると、ワーキングメモリーの四台のテレビを能率良く稼働する能力で、その為に記憶の出し入れを素早く正確に行う能力とも言えます。ワーキングメモリーについてはいずれ前頭葉の項目で詳しく取り上げますので、今回は側頭葉関連の記憶について書きます。<br /><br />何かを覚える時には、後でそれを素早く思い出して使えることが重要です。その為には記憶を大きなモジュールのデーターで取り扱い整理する事が大切です。難しい言葉ですので、もう少し分かりやすく言いましょう。何かを覚えるときに、記憶を雪だるま式に大きくしてゆくと言えば分かりやすいでしょうか？例えば、江戸幕府を開いた人物はどんな人かと思い出すときに、最初に何か一つを思い出すと、次々と記憶が出てくるような経験が皆さんにも有ると思います。テストで良い点を取る子どもを育てる秘訣は、最初に何か一つシッカリした記憶を作ったら、あとは雪だるま式にドンドン関連記憶を引っ付けて、大きな記憶にして覚えることです。この様な学習方法は１対１対応の記憶より能率が良く、長期間忘れにくい記憶になります。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/brain007.gif" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/brain007s.gif" alt="brain007.gif" border="0" /></a><br /><br /><br />私達が何かを覚えるときは、感覚入力を組み合わせたモジュールとして、側頭葉の海馬と言う場所で一旦ＬＴＰ（シナプス反応性更新の長期増幅）と言う短い記憶を形成しますが、この記憶は数週間で消え始めます。この先の一生続く長期記憶に変えるには、この記憶を大脳皮質にモジュールとして焼き付ける必要があります。大脳皮質に焼き付けられたモジュールは、一般にデーター量が大きいほど発見されやすい傾向があります。だからこの様に雪だるま式に記憶を大きくする効率的な記憶術と、それを有効に活用するワーキングメモリーの使用法が、頭の良い子どもを育てる教育法なのです。この話題は短く書くと難しいので、これから何回にも分けて少しずつ分かりやすく解説していきます。<br /><br />教育法以外に忘れてはいけないのが食事の影響です。生まれた子どもの脳は１００％飲んだもの（母乳やミルク）と食べた物で作られていきます。子どもには良い母乳と良い食事を与えなければなりません。<br />脳の発達に欠かせないのが「魚と野菜の油＝必須脂肪酸」です。食事の油が不足して脳の材料を作る事が出来なくなったり、ダイエットやサプリメントの誤使用で不飽和脂肪酸のバランスが崩れて、脳が必要とするDHAが不足すると、脳の発達は深刻な影響を受けます。油以外にもタンパク質とビタミンの不足は脳細胞の分化成熟を妨げます。これらのことは妊娠中と授乳中の母親にも大変大切な事柄ですので、今後数回に分けて少しずつ解説します。<br /><br />更に言えば生活習慣、特に睡眠とテレビを見る時間の影響も重大です。大人の嗜好品であるアルコールやコーヒー、タバコ等に早くから触れることは莫大な損失を招きます。そして慢性的なストレスは何よりも人間の記憶力を低下させます。<br /><br />頭の良い子どもに育てるには沢山の事柄に注意が必要だと言うことがお解り頂けたでしょうか？<br />では続きはゆっくり記事の中でご理解下さい。 ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2008-09-13T18:15:57+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<item rdf:about="http://besttrim.blog108.fc2.com/blog-entry-47.html">
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<title>聖徳太子の脳科学</title>
<description> 聖徳太子という人の実体はすでに伝記上の人物になっていますが、ヤッパリ子どもの頃に年に一度だけ、お正月のお年玉でしか目にしなかった、あの神々しい一万円札のお姿を思い出すと、今でも鳥肌が立ちます。さて聖徳太子の逸話に、八人の話しを一度に聞き取って回答した、或いは十人の請願を一度に処理したと伝わっています。これが実際に有り得るのか？をチョット脳科学（遊びですよ！）してみましょう。人が何かを聞いたり見たり
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<![CDATA[ 聖徳太子という人の実体はすでに伝記上の人物になっていますが、ヤッパリ子どもの頃に年に一度だけ、お正月のお年玉でしか目にしなかった、あの神々しい一万円札のお姿を思い出すと、今でも鳥肌が立ちます。<br />さて聖徳太子の逸話に、八人の話しを一度に聞き取って回答した、或いは十人の請願を一度に処理したと伝わっています。これが実際に有り得るのか？をチョット脳科学（遊びですよ！）してみましょう。<br />人が何かを聞いたり見たりするときには、実際にいま起きたことが感覚情報として脳に届き、脳の中心部にある『視床』という場所に集まります。この感覚が視床から大脳皮質に届いて認知されるまでに実際には約０．５秒が必要です。赤ん坊に生まれて初めての注射をすると、この事実が良く解ります。赤ん坊は注射の針を刺してから１秒ぐらいしないと泣きません。大人は赤ん坊が鈍いのだと考えていますが、決して鈍いわけではなく、痛みが脳に届くまでに０．５秒以上かかるのです。<br />では０．１秒を競う陸上競技の世界ではどうなるのでしょうか？？<br />私は高校生の時に陸上部で四百メートルリレーの第一走者を専門にしていました。コーナーからのスタートで距離も短く、審判からも見えにくい場所では、山勘スタートを切るのが有利です。音が聞こえてから走るのがルールですが、山勘で合わせると絶対に０．５秒早くスタートできる筈です。しかし審判の目に走者が動いて見えるのにも、０．５秒が必要な筈です。すると何と！合計１秒も違いが出るではないですか！<br />これでは１００メートル走の記録なんて全然アテにならなくなります。しかし人の脳は上手くできていて、今起こったことを確かに今起こったと感じる機能があります。これを『感覚の繰り上げ』と表現しています。１００メートルの走者はピストルの音が聞こえるのを、脳内で０．５秒繰り上げて聞こえるように感じていて、スタートの審判も走者の動くのを脳内で０．５秒繰り上げて感じています。赤ん坊ではこの繰り上げ機能が全然働いていないので、注射の針を刺してから泣くまでに１秒近くかかるのです。<br /><br />この０．５秒の調整をされた感覚が、前頭葉の大脳皮質４６野付近で「今の自分の状態」として自己モニターされています。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-21.fc2.com/b/e/s/besttrim/braimap2.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-21.fc2.com/b/e/s/besttrim/braimap2s.jpg" alt="brainmap1" border="0" /></a><br /><br />自己モニターは脳のワーキングメモリーと言う、数十秒間の記憶を保持する機能を使って行います。ワーキングメモリーは文章を読んだり、計算をしたりするときにも必要です。このワーキングメモリーの働きを簡単にたとえると、普通の人ではテレビ画面が２台程度、頭の言い大学生でテレビ画面が４台程度、脳の中で映っていると考えるとイメージしやすいと思います。そうすると、普通の人ではテレビが２台なので、一度に二人の話を聞くことが出来て、優秀な人では４人の話しを一度に聞くことが可能と言うことになります。<br />そこでいよいよ聖徳太子のお出ましです。８人の話しを一度に聞き取った事実は本当にあったのでしょうか？私が考えた裏技を紹介しましょう。感覚の繰り上げを使うのです。脳の中の４台のテレビをフル稼働して、普通の聞き取りを４名、感覚の繰り上げを行わない０．５秒後の世界で聞き取るのを４名、これで４＋４＝８名になります。大学生で特に成績のいい場合にはワーキングメモリーが５台以上ある人もいますので、５＋５＝１０で１０名だって理論的には可能です。<br />我はと思う人はぜひ挑戦してみてください。未来の一万円札には貴方の肖像画が印刷されることでしょう♪♪<br />今日は感覚の０．５秒繰り上げとワーキングメモリーという非常に難しい脳のお話を、入門編としてすこし面白く書いてみました。<br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>脳の進化論</dc:subject>
<dc:date>2008-09-06T08:04:10+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>前頭葉神話を打ち崩す（２）</title>
<description> （前回から続く）しかし、もし行動選択が線条体のレベルで完了してしまうとすると、その下流の淡蒼球はいったい何のためにあるのか，が大きな疑問として残る。銅谷賢治は、「大脳基底核と報酬予測」（数理科学NO. 512, FEBRUARY 2006）のなかで、報酬予測から行動選択までが全て線条体の中で完結するのではなく、線条体のレベルではストリオゾームとマトリックスが別々の関数を学習しており、実際の行動選択はマトリックスの下流の
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<![CDATA[ <a href="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/brain007.gif" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/brain007.gif" alt="brain007.gif" border="0" /></a><br />（前回から続く）<br /><br />しかし、もし行動選択が線条体のレベルで完了してしまうとすると、その下流の淡蒼球はいったい何のためにあるのか，が大きな疑問として残る。<br /><a href="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/senjotai.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/senjotai.jpg" alt="senjotai.jpg" border="0" /></a><br /><br />銅谷賢治は、<a href="http://www.cns.atr.jp/~doya/naist/mathsci/icns07.pdf" target="_blank" title="「大脳基底核と報酬予測」（数理科学NO. 512, FEBRUARY 2006）">「大脳基底核と報酬予測」（数理科学NO. 512, FEBRUARY 2006）</a>のなかで、報酬予測から行動選択までが全て線条体の中で完結するのではなく、線条体のレベルではストリオゾームとマトリックスが別々の関数を学習しており、実際の行動選択はマトリックスの下流の、淡蒼球内節(GPi)/黒質網様部(SNr)で、あるいはそれを含む大脳皮質ー基底核ループのダイナミクスの結果として起こる可能性が考えられる、という仮説モデルを提案している。<br /><br />銅谷賢治は、京都府立医大の木村實教授の研究室と共同で、サルに一種のギャンプルゲームを行わせながら線条体のニューロンの活動を記録する実験を行った。<br />サルがレバーを左右どちらかに倒すと、例えば左なら確率90 パーセント、右なら確率50 パーセントでジュースがもらえる。<br />サルは最初はランダムに左右を試したのち、しだいに報酬の確率、つまり行動価値の高い方にレバーを倒すように学習する。左右のレバー倒しに対する報酬確率を変化させながら、行動開始前１秒間の線条体のニューロンの活動を記録し、それがレバー倒しという行動そのものに反応しているのか、レバーを倒したときにどのくらい報酬がもらえるかの期待に反応しているのかを解析した。<br /><br />その結果、例えば同じ左レバー倒し行動を取る時でも、確率90 パーセントで報酬がもらえる場合と、確率50%でしか報酬がもらえない場合とでは反応が違う、といったニューロンが多く見つかった。例えばある部位の線条体ニューロンは、左のレバー倒しに対する報酬確率の変化に対しては応答を変えるが、右のレバー倒しに対する報酬確率の変化に対しては応答を変えなかった。<br />多数のニューロンの記録を取った結果、この課題中に何らかの応答を示したニューロンのうち約１／３は、左右のレバー倒しに対する報酬確率の、どちらか一方だけに対して応答した。<br />実際のサルの学習による行動選択の経過が、行動価値関数による強化学習モデルとどれだけ一致しているかを検討した結果、サルの行動選択確率は、モデルにより予測された左右の行動価値の差のシグモイド関数として予測できることを確認した。<br /><br />以上の実験結果から銅谷賢治は、線条体は、過去の行動や報酬の経験から行動価値Q(s, a) を学習し、次の行動選択の確率を決めるという重要な役割を担っていると考えている。<br />銅谷賢治はこのレポートを、次のように締めくくっている。<br /><br /><span style="font-size:large;">『<i>報酬と罰からの学習というのは、大脳基底核の発達したほ乳類だけでなく、魚や昆虫，ナメクジなどでも日頃行っていることなので、大脳基底核以外の脳のより古い部分も、行動と報酬の相関による基本的な強化学習の機構を持つと考えられる。大脳基底核は、報酬予測とTD 学習の原理により、遅延報酬課題を効率よく学習することを可能にしている、と考えることができる。さらに前頭葉の発達したほ乳類では、作業記憶や予測モデルを組み合わせることにより、より柔軟な行動学習を可能になっているのかもしれない。</i>』</span><br /><br />私たちの前頭葉は一般に考えられているほどは、学習の場面では活躍していないのかも知れない。なぜならば、多くの学習は自分でも感知しない「無意識の間」に行われているからだ。<br />ヒトが行動を決定してから実行するまでには、たとえ衝動的と思われる場合にも、実は思い止まるのに充分なだけの膨大な時間がある。しかしその一方で、その時間を『内観的に意識していない』場合にも行動は起こりうる。<br />若者が『キレる』事を遺伝子の責任で済ませ、先天的なものと諦めた態度で脳の可塑性を忘れて、豊かな人格を作る教育と、更正のためのチャンスを与えないことは、脳科学を持ち出す以前の誤りであり、歴史的に見ても大きな危険性が有ると思える。<br />その観点を認めた上で更に演繹的に考えれば、事故で脳を失った人に対しても、脳がどの部分を失って、残った脳のどの部分で補うことが出来て、その為に脳に対してどのような訓練（リハビリ）が有効かを探し求める事も可能なはずだ。<br /><br />莫大な予算を使ってfMRIを利用した脳科学の実験結果が、Nintendoの『脳年齢遊び』に流用されたのでは、実にお粗末としか言えない気がする。（偉い先生さま！失礼しました！ゴメンナサイ）<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2008-09-02T19:43:59+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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<title>大脳辺縁系の学習強化モデル　（前頭葉神話を打ち崩す.1）</title>
<description> 『前頭葉神話』を打ち壊す一つのモデルとして、私は大脳辺縁系の働きに注目しています。今回から２回連続で銅谷賢治が提出した「大脳基底核と報酬予測」（数理科学NO. 512, FEBRUARY 2006）を取り上げてみる事にします。Schultzらは，サルのドーパミンニューロンの報酬に対する応答を記録した。例えばランプの点灯を合図にレバーを押すとジュースがもらえるというような課題をサルに学習させた場合、ドーパミンニューロンは学習前
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<![CDATA[ 『前頭葉神話』を打ち壊す一つのモデルとして、私は大脳辺縁系の働きに注目しています。<br />今回から２回連続で銅谷賢治が提出した<a href="http://www.cns.atr.jp/~doya/naist/mathsci/icns07.pdf" target="_blank" title="「大脳基底核と報酬予測」（数理科学NO. 512, FEBRUARY 2006）">「大脳基底核と報酬予測」（数理科学NO. 512, FEBRUARY 2006）</a>を取り上げてみる事にします。<br /><br />Schultzらは，サルのドーパミンニューロンの報酬に対する応答を記録した。<br />例えばランプの点灯を合図にレバーを押すとジュースがもらえるというような課題をサルに学習させた場合、ドーパミンニューロンは学習前にはジュースが実際に与えられた時点で反応するが、学習後には，ランプが点灯した時点で反応し、逆にジュースが与えられた時点では反応しなくなる。さらには、本来はジュースが与えられるべきタイミングでジュース与えられないと、ドーパミンニューロンの活動はそのタイミングで抑制される。<br /><br />Schultz らの発見を契機に、大脳基底核のニューロン活動を報酬という観点から調べる研究が行われた。設楽らは，視覚刺激に応じてレバーを放すとジュースがもらえる、という課題を実行中のサルの、線条体前方下端の側坐核と呼ばれる部分のニューロンの発火を調べた。ジュースを与えるのを２回に１度、３回に１度、と限った場合、側坐核の多くのニューロンはあと何回でジュースにありつけるかに応じて応答を変化させた。<br /><br />線条体ニューロンでは、大脳皮質からの入力と線条体ニューロンの発火、さらに黒質からのドーパミン入力の３者が揃った時にシナプスが増強される。<br />逆にドーパミンが欠乏した状態で大脳皮質入力に対して線条体ニューロンが応答すると、そのシナプスは減弱されることも示されている。<br /><br />彦坂らは、上下左右どれか１つのターゲットが点灯し、その１秒後にターゲットに正しく眼を向けるとジュースがもらえる、学習強化課題を行っているサルの尾状核のニューロンの活動を計測した。尾状核のニューロンの多くは特定の方向への眼の動きに先立って活動したが、その強さは，成功した場合に与えるジュースの量によって大きく変化した。<br />線条体のニューロンが、運動と関連した活動をすることは以前から知られていたが、これらの新たな結果は、線条体のニューロンは単に運動そのものを表しているのではなく、運動の結果得られる報酬を予測しているのではないか、ということを示唆している。<br />線条体が報酬の予測に関連した活動を示すことは、ジュースやお金など、様々な報酬を使ったヒトの脳活動計測実験でも示されている。<br /><br />ニューロン活動を見ると線条体のニューロンは自発発火頻度が非常に低いのに対して、淡蒼球のニューロンは数十ヘルツの高い自発発火をしているという特徴がある。つまり、線条体の直接経路に投射するニューロンが強く興奮すると、淡蒼球内節のニューロンの自発発火は抑制され、その投射先の上丘や視床のニューロンが抑制から解除されるという「脱抑制」が起こる。線条体は脳の中で最も強くドーパミン性の入力を受ける部位であり、ドーパミンニューロンの役割の理解は大脳基底核の機能の理解の鍵とも言える。（推論的に考察すると大脳辺縁系は運動に関するアンプリファイアー的な作動をしているとも思える：著者注釈）<br /><a href="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/TDpicture1.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/TDpicture1.jpg" alt="TDpicture1.jpg" border="0" /></a><br />線条体のマトリックスは出力系として、淡蒼球内節(GPi)/黒質網様部(SNr) を通じて脳幹や大脳皮質の行動出力を選択する。一方ストリオゾームはクリティックとして報酬予測を行い、その投射先の黒質網様部(SNr)ドーパミンニューロンでTD 誤差が計算され、その線条体への投射によりアクターとクリティックの学習が行われる。<br />これは，大脳基底核の回路構造、線条体ニューロンの報酬予測的応答、ドーパミンニューロンのTD 誤差に対する応答、さらに線条体シナプスの報酬依存的な可塑性の役割を、統一的に説明するモデルである。<br /><br />（次回に続く）<br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>脳の進化論</dc:subject>
<dc:date>2008-09-01T18:47:35+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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<title>頭の中の消しゴム</title>
<description> そんな名前の映画が大ヒット作となったことが有りましたね。人はアルツハイマー病だけではなく脳の両脇に位置する側頭葉、特に海馬の機能が侵されると記憶を使う能力が低下あるいは消失します。海馬が機能していない場合、側頭葉に詰まった記憶自体は残されているので、電気刺激では突然のように昔の記憶が甦ってきます。そう考えると消しゴムという表現は正確ではありませんが、映画の中でも体験の再現で過去の記憶は取り戻すシー
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<![CDATA[ そんな名前の映画が大ヒット作となったことが有りましたね。人はアルツハイマー病だけではなく脳の両脇に位置する側頭葉、特に海馬の機能が侵されると記憶を使う能力が低下あるいは消失します。海馬が機能していない場合、側頭葉に詰まった記憶自体は残されているので、電気刺激では突然のように昔の記憶が甦ってきます。そう考えると消しゴムという表現は正確ではありませんが、映画の中でも体験の再現で過去の記憶は取り戻すシーンが有って、医学的にはとても正しい描写になっていました。<br /><br />これから何度も繰り返しますが、人の心は決して前頭葉だけに宿るのではありません。また、前頭葉の機能が成長後に失われると人格を維持することは確かに難しくなりますが、成長途中の前頭葉が未熟である場合には、子どもや若者の倫理的な判断力が弱い事は、前頭葉の働きが二度と戻らないと言うことではありません。（普通は頭の中に消しゴムはないのです）<br />しかしながら人の社会は事故で前頭葉を失った人や、病気で前頭葉の細胞が壊れた人には同情的ですが、前頭葉の機能訓練が不十分で間違った倫理観を持つ若者には大変厳しい眼差しを投げつけます。正しい教育を与えれば人は何歳になっても快復の見込みがあり、決してその人の前頭葉が失われたわけではないのです。<br /><br />現代社会はアルツハイマー病の人には病気だから仕方がないと同情して、多大な治療費や研究費などの出費も惜しみません。教育の機会が無く未熟な倫理観のまま育った人たちに、正しい倫理観を再教育することにも、同じように惜しみない出費をして欲しいものだと熱望しています。<br />戦争の結果、世界中で多くの子ども達がこの悲惨な運命で育っています。彼等に本当の愛情の素晴らしさを再教育することは、帝国主義的侵略戦争を仕掛けた人たちと、その支援国家全員が人類に追うべき義務です。<br /><br />　　<strong><span style="font-size:large;">そうしなければ、永遠にテロリズムは地球上から無くならないでしょう……</span></strong><br /><br />出来れば頭の中に本当に消しゴムがあって、傷付いた子どもたちの記憶を消し去ってくれたら、どんなに良いだろうなといつも願っています。皆さんもあの映画の感動を、別の視点から考えてみてください。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-21.fc2.com/b/e/s/besttrim/braimap2.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-21.fc2.com/b/e/s/besttrim/braimap2s.jpg" alt="brainmap1" border="0" /></a><br /><br />図版は左側から眺めたヒトの成人の脳標本ですが、人の脳の両側面、こめかみの後ろから耳たぶの上までが、側頭葉と呼ばれる領域です。この領域の主な仕事は記憶に関する業務を担当しているようです。大脳皮質記録資料部とでもなづけましょうか。少しのあいだ前頭葉を避けて人の側頭葉付近の働き、記憶や言葉や恐怖の情動と、脳の中心部にある大脳辺縁系と脳の基底部から脳幹の働きについて重点的に書いてゆこうと思います。<br /><br />正しい記憶がなくなると正しい行動が取れないことは、表題の映画からも良く解ると思います。間違った行動をとる子どもたちの大半は、間違った記憶のために非倫理的な行動をとります。<br />子どもに正しい行動をとらせるためには、正しい記憶を持たせることが最も大切なことです。<br />子どもたちを遺伝子が良いとか悪いとか選別して、前頭葉が弱い人種だとか本気で話す、ネオナチズム的な優性論が台頭しないために、愛情溢れる教育の大切さを訴えると共に、間違った前頭葉神話を叩き崩そうと思っています。続きはまた記事の中で書いて行きます。<br /><br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>脳の進化論</dc:subject>
<dc:date>2008-08-31T12:54:12+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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<title>キレない脳を育てる</title>
<description> キレない脳を育てるためにセロトニンの元になる食品を食べろとか、日焼けをする方が良いから日焼けマシンを買えとか、当たらずしも遠からずの話題で『健康ブーム＋食育論』に便乗して、キレる子どもの民間療法が横行しているのが気に懸かります。アトピーの治療を２０年ほど専門に診ていたので、誤った健康ブーム＞＞素人療法＞＞偽医者、の蟻地獄的な治療逸脱スパイラルの怖さは身に沁みて感じています。→リンク　アトピービジネ
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<![CDATA[ キレない脳を育てるためにセロトニンの元になる食品を食べろとか、日焼けをする方が良いから日焼けマシンを買えとか、当たらずしも遠からずの話題で『健康ブーム＋食育論』に便乗して、キレる子どもの民間療法が横行しているのが気に懸かります。<br />アトピーの治療を２０年ほど専門に診ていたので、誤った健康ブーム＞＞素人療法＞＞偽医者、の蟻地獄的な治療逸脱スパイラルの怖さは身に沁みて感じています。<br /><span style="font-size:large;"><span style="color:#CC0033"><strong>→リンク　</strong></span><a href="http://astore.amazon.co.jp/k-ukiuki-22" target="_blank" title="アトピービジネス"><strong>アトピービジネス</strong></a></span><br /><span style="font-size:large;"><span style="font-size:x-large;">カウンセリングと言う行為は立派な医療行為です</span></span><br />緊急時には薬物療法や電気治療も行える専門家の精神科医が行うべき治療だと私は信じています。素人カウンセリング＋健康食品＋健康器具販売はアトピービジネス同様に、口八丁手八丁で暴利をむさぼる偽医療行為です。絶対に社会から排除すべき重大な問題だと放置を危惧しています。<br /><br />では、本論に入りましょう。若者がキレるのは思考をまとめて上手く行動できないのが原因です。思考をまとめるという高次の脳機能が発達していないと言うことですが、これは大脳皮質の前頭葉だけの問題ではありません。３才の子どもが掛け算や割り算を出来なくても異常とは考えないのと同じく、将来正常に発達する見込みが有れば、若い時期に一過性に精神状態が不安定になることは異常ではないのです。将来どう成長するかを正確に診断して予想するという発達精神医学的な診断は、絶対に素人には不可能です。<br /><br />キレない若者を育てるには思考をまとめて上手く行動する練習が何よりも大切です。その発端は幼い子どもが癇癪を起こして積み木をひっくり返したときにすでに始まっています。人間の脳は経験という記憶のファイルと現在の状況を照らし合わせて、将来起こるべき変化を予測して、自分にとって最も妥当な行動を取るために成長していきます。それには次の段階があります。<br /><br />（１）感覚を正確に受け止めて、全体像として統合して把握する（事物の全体的な把握能力）<br />（２）統合された感覚を時系列に並べ直して自分の現状を把握する（客観的自己モニター）<br />（３）現状を分析して次に起こること、自分の行動の結果を予想する（行為の脳内リハーサル）<br />（４）予測された行動の中でどの行為が最も自分に有利か計算する（恐らく側坐核の機能）<br />（５）脳内でリハーサルされた行動のイメージデーターを運動野に転送する<br />（６）運動野からの信号は下降途中に線条体でバグを除き滑らかな運動信号に再加工される<br />（７）大脳基底核を通過した信号データーは小脳の運動記憶ファイルと統合される<br />（８）実際の運動が筋肉に伝わり『話す』『殴る』などの行動が現れる<br />（９）実行しつつある行動を筋肉からの感覚、耳からの音声情報などで自己モニターする<br />（１０）自己モニターにより行動に異常を感じた場合には動作を中止して行動を吟味する<br /><br />……と思いつくままに書いても実に何段階もの脳内の働きが協調して、人間は自分自身の行動を管理しています。キレない子どもを育てるのはこの全ての機能を偏りなく成長させる必要が有ります。<br /><br /><span style="font-size:large;">キレない子どもに育てる食品とか日焼け器具を売りつける偽医者や素人療法のいい加減さが少しはお分かり頂けたでしょうか？</span><br /><br />この話は奥が深いのでまだまだ続きます。脳の機能をシェーマで復習してみてください。<br /><br /><br /><a href="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/braina07nime.gif" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/braina07nime.gif" alt="brasin07anime" border="0" /></a> ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2008-08-29T11:45:13+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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<title>子どもが自分の行動に責任を持つために必要な事（2）</title>
<description> キレる子どもの頭の中は一体どうなっているのでしょうか？以前キレる子どもばかり集めて面倒を見たことがありますので経験を元にお話ししましょう。子どもがキレる一番多いパターンは、自分で自分の思考をまとめられない、自分の感覚と行動をコントロールできないと言う、脳神経の統合と制御作用の未熟性から起こると私は考えています。感情と行動のコントロールに重要な働きが大脳皮質の前頭葉に有るのは事実ですが、前頭葉の働き
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<![CDATA[ キレる子どもの頭の中は一体どうなっているのでしょうか？以前キレる子どもばかり集めて面倒を見たことがありますので経験を元にお話ししましょう。<br />子どもがキレる一番多いパターンは、自分で自分の思考をまとめられない、自分の感覚と行動をコントロールできないと言う、脳神経の統合と制御作用の未熟性から起こると私は考えています。感情と行動のコントロールに重要な働きが大脳皮質の前頭葉に有るのは事実ですが、前頭葉の働きだけが全ての問題の決定に関わると考えるのは正しくありません。まして遺伝的に前頭葉皮質を作る部品が足りないから、薬で精神をコントロールする以外に方法がないと短絡的に考えるのは間違いだと思います。<br />話しをもう少し簡単にしてみましょう。幼稚園から小学校低学年あるいは中学生になっても、子どもが癇癪（かんしゃく）を起こすことは珍しくありません。子どもが幼いほど癇癪のパターンはハッキリしています。例えば積み木が上手く積めないで泣き出す子ども、ジグソーパズルが出来なくてひっくり返す子ども、計算問題が解けなくて投げ出す子ども、全てに共通する部分は、自分が今していることに思考が付いて行かない、つまり頭がハッキリせずボーっとしていて考えが上手くまとまらない、上手くやりたいのだけれどやり方が見つからない、方法は分かるのだけれど実際にやってみると失敗する……このような大人から見れば他愛もない小さな問題で行き詰まって癇癪を起こしているのです。（大人でも結構有る話してすが…）<br />この場合に見逃してはいけないことが『経験不足』というファクター（要素）です。癇癪を起こした子どもに上手に解決する方法を教えてやると、それ以後は全く癇癪を起こさずに上手に出来るようになります。しかしそのタイミングが問題です。完全にキレて泣きわめいている子どもに『教えてやるから、もう１回最初からやって見ろ』と言っても手遅れです。逆に子どもが少し考えれば自分で出来そうなのに一々手出しをすると、子どもの征服感が奪われて意欲がなくなったり、『自分でやるから！』『だって出来ないと泣くでしょ！』と人間関係を損なうトラブルに発展したりします。<br />こう考えると経験不足は親子の両方に、生徒と教師の両方に存在することが分かります。<br />少子化の影響は『経験不足』という新しい問題を私たちに押しつけています。少子化に便乗して教職員削減とかキチガイじみた歳出削減策を提出している政府が日本のどこかに有るそうですが、全く論外です。これじゃ教育崩壊→社会崩壊連鎖は止めれれませんね（＞＜）<br />癇癪と若者がキレる事を同じ土俵で比べることは間違いだと考える人もいるかも知れません。癇癪とキレる若者は行動的には大小の差はあっても、脳のなかで起こっている現象的には大差がないように思えます。少なくともネズミのgo/no-goテストで衝動性を前頭葉に帰結するよりは、癇癪とキレる脳を同じと考える方が近いように思えます。<br />キレない脳を育てるポイントはまた続きの記事の中で少しずつ書いてゆきます。<br /> ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2008-08-28T09:44:53+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>子どもが自分の行動に責任を持つために必要な事（１）</title>
<description> 子どもだからコレぐらい赦しても良いじゃないか！って寛容な世の中ではなくなってきました。子どもだって自分の犯した過ちの結果に対して責任を持たなければなりません。自分の行動に責任を持てる子どもに育てるには何か秘訣があるでしょうか？事の重要性は別の機会に譲り、今回はその神経経路について少しだけ脳科学してみます。自分の行動に責任を持つには、最初に行動の主体が自分であると知らなければなりません。これは自己の
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<![CDATA[ 子どもだからコレぐらい赦しても良いじゃないか！って寛容な世の中ではなくなってきました。子どもだって自分の犯した過ちの結果に対して責任を持たなければなりません。自分の行動に責任を持てる子どもに育てるには何か秘訣があるでしょうか？事の重要性は別の機会に譲り、今回はその神経経路について少しだけ脳科学してみます。<br />自分の行動に責任を持つには、最初に行動の主体が自分であると知らなければなりません。これは自己の認知と云って高等な動物だけにある、（と言われている）脳の機能です。個人的には花が自分を認知していて、『他の花より自分の方がもっと綺麗だ』とか考える方が文学的で好きですが……<br />自分の行為を自分の行為だと自覚するのは、実は脳にとっては想像以上に大変なことです。自分の行動だと認知できなくなって、『あなたの子どもですよ』って言われたときに、『私には身に覚えがありません』って否認すると、避妊と否認が交錯して危ない話しになります。（冗談です）<br />　私達の脳は自分の行動をどのようにして自分自身の行動だと認知するのでしょうか？<br />最初の難関が神経伝達の遅れです。私達の感覚が脳に到達するには０．５秒の遅れがあります。しかし人はそのことが『今』起こったと感じます。この時間のズレを克服しないと神経と自分の間にはいつも０．５秒のズレが残ったままになります。吃音という発語の障害は、自分の話している言葉を耳から聞いて、この脳神経内の時間差を上手く調整できないために、自分が喋った言葉を認知できずに起きると考えられています。たった０．５秒のズレが脳内で調整できないと、脳は自分の行動を他人の行動と認知するかも知れません。<br /><br />『オーイ熊さん、久しぶりだね…一杯飲もうか！』<br />『いいねえ、ちょうど冷やしたばかりの柳陰が有るんだ』<br />『そりゃ良いねぇ！じゃあ一丁始めるか』<br />そう言って八っつあんは冷酒をグラスに注ぎ…酔いも回り始めた頃に喧嘩になりました。今注いで目の前に置いてあった酒を、八つあんが飲んだのか熊さんが飲んだのか、どっちが呑んだか訳が分からなくなったのです。<br />『俺は確かにいま注いだ…でもまだ呑んではいねぇ～！ゥイッ…（～＿～）』<br />『いいや！俺はお前が注ぐのを見た…だけど俺は呑んじゃいねぇ！（＞＜）』<br />どうも喧嘩は収まりそうにありません。。<br />この様な自意識のズレは、実はある行動を起こすときに『脳神経が自分の行動をあらかじめ意図して予想する、予想された行動のリハーサルを脳内（補助運動野）で実行する、データを運動野に送り運動を実行する、実際に起こった行動のデーターが筋肉から脳に到達する、予測と実際の療法のデーターを小脳で時間調整して一致させる、両方の一致度で自分の行動か他人の行動かを判定する…』この様な非常な複雑な手順で自分の行動と判断していることによります。<br />酒が回ると神経回路が体と予測の０．５秒のズレを調整できなくなり、自分の行動か他人の行動か分からなくなるのです。避妊と否認が交錯して危ない話しにならないように、自分を見失わない酒量を守りたいものですね…（冗談じゃ無くなりました㊦㊦）<br />何だか脱線してしまいました（＞＜）子どもの話はまた今度にしましょうか…<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2008-08-24T18:45:19+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>キレる若者は前頭葉が未熟？</title>
<description> 若者がキレるのは脳の前頭葉が未熟だからと、如何にもそれらしい意見が最近よく目に付きます。しかし本当でしょうか？その根拠は何でしょうか？脳生理学的に確認されてたのでしょうか？脳の前頭葉の機能を調べる試験には、go/no-goテストがよく使われます。どんなテストかご存じですか？これが昔良くやった『赤上げて～白上げて～赤下げて～赤上げないで～白下げない』みたいなテストなんです。このテストの『…しない』のミスの出
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<![CDATA[ 若者がキレるのは脳の前頭葉が未熟だからと、如何にもそれらしい意見が最近よく目に付きます。しかし本当でしょうか？その根拠は何でしょうか？脳生理学的に確認されてたのでしょうか？<br />脳の前頭葉の機能を調べる試験には、go/no-goテストがよく使われます。どんなテストかご存じですか？これが昔良くやった『赤上げて～白上げて～赤下げて～赤上げないで～白下げない』みたいなテストなんです。このテストの『…しない』のミスの出る頻度を、条件を変えて測定して脳の活動と比較した結果、脳の前頭葉がこの試験をするときに活動していると分かり、脳の前頭葉には衝動性を押さえる働きがあると結論されました。<br /><br />『赤上げて～白上げて～』の旗振りゲームが得意な人が『キレない人』なんですか？<br /><br />キレるのは脳の前頭葉が未熟だからという意見のもう一つの論拠は、脳の前頭葉に外傷を受けた人が性格が変わり、非常に怒りっぽく短気になったというエピソードですが、一度完成された脳機能が成長後に失われたことと、生まれつきの発達が悪いことを同じレベルで話すことは、全く見当はずれです。乳児期であれば片方の脳を失っても子どもはかなり正常に発育します。だから「若者がキレるのは脳の前頭葉が未熟だから」の意見には、脳の可塑性という事実を考慮すれば全く根拠が欠けているのです。<br />一般に若者がキレると言う場合に、若者が赤い旗を挙げることと下げることを間違ったことを言うのではなく、旗振りを失敗したことを馬鹿にされた若者が怒り狂って相手を殴った場合、あるいは翌日ナイフを持ってきて刺した場合に「キレた」と考えるのではないでしょうか？（極端な例ですが）<br />この場合には、些細なことで怒りやすい、怒ると落ち着いて考えることが出来ない、怒りを静める方法を間違っている、一度怒ると間違った考えから抜け出せない、自分が間違った考えに囚われたとき誰かに相談する習慣もその相手もいない、行動を実際に起こす前に自分の行動の結果を予想して吟味する習慣もその相手もいない……と多くの段階を踏んで最後に「キレる」のです。その間に働く脳の部品を数え上げると間違いなく脳全体が関係しています。<br />単純な『前頭葉神話』という還元論で一つの原因に決めつけるのは、それこそ『単細胞人間的発想』だと言える気がします。キレない子どもを育てるのは、脳と心の全体を育てる良い家庭環境に有ると思います。そして相談相手がいつもいて若者を孤立させない会話の習慣こそが大切なのです。<br />前頭葉とドーパミン神話のウソについては、またいつか記事の中で書こうと思っています。 ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2008-08-24T09:51:32+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>脳は何をしているのか？</title>
<description> 私達の脳は何のためにあるのでしょうか？原始的な動物が脳を持つようになったのは、捕食のために移動して餌に食い付くためだったようです。現代人の脳はもっと複雑なことをしていますが、基本的には感覚を整理して記憶と照合して、大脳皮質が思考判断と意欲付けをして、その行動を制御して安全で円滑な運動信号に加工して、小脳からの信号で調節して運動を起こしてます。イメージ作りに簡単なアニメを作りましたのでご参考にご利用
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<![CDATA[ 私達の脳は何のためにあるのでしょうか？原始的な動物が脳を持つようになったのは、捕食のために移動して餌に食い付くためだったようです。現代人の脳はもっと複雑なことをしていますが、基本的には感覚を整理して記憶と照合して、大脳皮質が思考判断と意欲付けをして、その行動を制御して安全で円滑な運動信号に加工して、小脳からの信号で調節して運動を起こしてます。イメージ作りに簡単なアニメを作りましたのでご参考にご利用下さい。<br /><br />（アニメーションが動かないときは右クリックから保存してご覧ください）<br /><br /><a href="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/braina07nime.gif" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-27.fc2.com/b/e/s/besttrim/braina07nime.gif" alt="brasin07anime" border="0" /></a><br /><br />進化の中で脳の役目は次のように発達してきました。最初は上手に近くの餌を食べることからはじまって、少し離れた場所に餌を見付けること、そして自分が誰かに食べられないように安全に逃げること、状況によっては逃げるよりも戦って相手を倒すこと、このように環境の変化と共に段階的に新しい機能を獲得してきました。以前の記事にも書きましたが、我々の脳は最初から全部の機能を計画通りに完成して持っていたわけではなく、突然変異が重なった結果、行き当たりばったりに増設を繰り返した、継ぎ接ぎだらけの脳なのです。<br />そうすると、脳の中で別々の部分が別々の命令を出して、命令系統がバラバラに壊れる事態が発生します。この時に全体の命令の優先順位をどのように決めるのか、多数決では時間がかかるので瞬時に判断して適切な行動を取るにはどうすればいいのか？<br />高速かつ俊敏に運動するためには実は高い駆動力だけではなく高い制動能力、つまり優れたブレーキシステムが必要になります。私たちの脳はどこにブレーキを持っているのでしょうか？上のアニメを見ながらジッと考えてみてください。<br />脳と心のブレーキの発達については、私は世界的にも珍しい意見を持っています。この意見は正式な連載ページの方で近々発表したいと思っています。→　<a href="http://www.crn.or.jp/" target="_blank" title="CRN　子どもは未来である">CRN　子どもは未来である</a><br /> ]]>
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<dc:subject>脳の進化論</dc:subject>
<dc:date>2008-08-19T10:05:46+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>ステロイドと精神病</title>
<description> ステロイドの本当の怖さを間違って理解している人が多いので、アトピーを治療する小児科医の立場から思いきった意見を述べてみます。怒りやすい人、ステロイド外用剤を悪魔の薬と信じている、ステロイド悪魔教の信者の方にはショッキングなお話しです。この先は慎重に考えてからお読み下さい。うつ病がもっとも発病しやすい身体疾患は何でしょうか？おそらくガン＝悪性腫瘍じゃないかと私も思っていましたが・・実はクッシング症候
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<![CDATA[ ステロイドの本当の怖さを間違って理解している人が多いので、アトピーを治療する小児科医の立場から思いきった意見を述べてみます。怒りやすい人、ステロイド外用剤を悪魔の薬と信じている、ステロイド悪魔教の信者の方にはショッキングなお話しです。この先は慎重に考えてからお読み下さい。<br /><br />うつ病がもっとも発病しやすい身体疾患は何でしょうか？おそらくガン＝悪性腫瘍じゃないかと私も思っていましたが・・実はクッシング症候群という治療可能な内分泌の病気なのです。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-21.fc2.com/b/e/s/besttrim/20080810151339.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-21.fc2.com/b/e/s/besttrim/20080810151339.jpg" alt="steroid-depression" border="0" /></a><br /><br />表を見れば一目瞭然、６７％と言う高い有病率は、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病と言う難治性の脳神経疾患を上回り、ＨＩＶ感染症の２倍以上にも達しています。さてでは、クッシング症候群とはどんな病気なのでしょうか？この病気は、自分自身の体から余分にステロイドホルモンが出てしまうだけの、ほとんどは良性の病気なのです。何となくピーンときましたか？<br /><br />一般にセロトニンやGABAなどの脳内物質は注射しても食べても、血管から出て脳の中には入ることが出来ませんが、ステロイドホルモンは血管から簡単に脳細胞内に入り、脳で記憶を作る海馬という部分を損傷します。記憶力が低下するだけなら、すぐにはうつ病になりません。<br />ステロイドホルモンは血管から自由に脳細胞内に移行できるために、恐怖と怒りと不安の中枢である側頭葉の扁桃体にも入り、扁桃体内の細胞活性を非常に高くする作用があります。人の怒りとか恐怖の情動は、一般に後から強くなり長く続きますが、その理由の一つはステロイドホルモンの作用が数十分後から始まり長時間続く為です。異常に大量のステロイドホルモンが一日中体から出ていると、扁桃体はフォードバックの効かない興奮スパイラル状態に陥る危険性があり、激しいうつ病状態に苦しむと推論されます。<br />これは自分の体の中から出たステロイドホルモンが、自分の脳をストレスの渦に巻き込むシナリオですが、アトピーの治療にステロイドの外用剤を塗ることを強く拒否する親たちは、かゆみのストレスで自分自身の体から出るステロイドホルモンの恐ろしさには全く無頓着です。偏った知識しか持たないことの悲しさと言えましょうが、子どもの意志ではなく勝手な誤解からステロイド外用剤を拒否して、脳に効くというサプリメントを一生懸命飲ませて、（そんな外部からの物質は堅いガードを越えて脳内に入ることは決して出来ないのですが…）子ども達の脳内では、かゆみのストレスと不眠でどんどん海馬が壊されて、扁桃体がムクムクと大きくなっていっているはずです（＞＜）<br />ＱＯＬ＝クオリティ・オブ・ライフと言う用語が、患者さんへの説明の場面で、インフォームド・コンセンサスに使われるケースが増えています。ステロイドホルモンはアレルギー疾患のＱＯＬを改善する＝生活の質を向上させる薬と考えられています。喘息では最近は大量のステロイドを吸入する治療法が、ＱＯＬを改善してストレスを減らす目的で、発育期の子どもにも広く使われている印象を受けます。私は個人的には、成長期の子どもには外用薬と違って体内吸収の可能性の高い吸入薬は相当に慎重に使用するべきと考えていますが、少なくとも昼間働いた上に夜間も働かなければならない医師にとってはＱＯＬの改善に有効なようです。小児科医師の不足は全ての意味で日本中の子どもにマイナスになると思います。<br />脳に効くと販売されているサプリメントのウソと誤解については、今後の記事の中でまた掲載してゆくつもりです。 ]]>
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<dc:subject>アトピー治療</dc:subject>
<dc:date>2008-08-10T16:02:31+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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<title>大脳機能マップ（右脳の内側）</title>
<description> 大脳半球の内側面の仮説と推論に基づく機能マップが出来たので掲示する。ｆ MRIを初めとする脳イメージングそのものが、実は現象論的で研究途上ではあるが、正中やや左から見た大脳皮質の内側面を観察すると、各脳部位の機能的配列が見られる。◎左右の大脳皮質は脳梁と前交連によって連絡し、左右の視床中央部は視庄間橋として連絡している。一般に男性では女性に比較して脳梁と前交連が狭い事が分かっている。◎前頭前野は高次脳機
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<![CDATA[ 大脳半球の内側面の仮説と推論に基づく機能マップが出来たので掲示する。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-21.fc2.com/b/e/s/besttrim/20080808190321.gif" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-21.fc2.com/b/e/s/besttrim/20080808190321.gif" alt="brainmap2" border="0" /></a><br /><br />ｆ MRIを初めとする脳イメージングそのものが、実は現象論的で研究途上ではあるが、正中やや左から見た大脳皮質の内側面を観察すると、各脳部位の機能的配列が見られる。<br />◎左右の大脳皮質は脳梁と前交連によって連絡し、左右の視床中央部は視庄間橋として連絡している。一般に男性では女性に比較して脳梁と前交連が狭い事が分かっている。<br />◎前頭前野は高次脳機能の重要な中枢であるが、生後２ヶ月頃から最初に髄鞘化が始まる帯状回２４野はＦｍθ波の発信源で、注意などの促進的な高次意識処理を行う場所と一般には言われている。<br />帯状回３２野は２４野で処理しきれない場合に動員される拡張エリアであるようだが、これらの帯状回前部から発射されるＦｍθ波には、下記のような脳を保護するする仕組みが有ると私は推察している。<br />◎Ｆｍθ波は具体的な観察例では、新しい思考作業に不慣れで戸惑っている間と、同じ作業の繰り返しに飽きて眠くなったときにα波を消失させるように出現することが観察されているので、ワーキングメモリーを酷使して、開眼時でもα波が出る程の疲労困憊状態で思考作業を続ける時に、前頭前野－帯状回が虚血状態に陥った状態で発現し、感覚入力を一部遮断して作業遂行を優先する効果が有ると考えている。<br />Ｆｍθ波はα波と共に、リラックス・癒し・精神集中などのキーワードと一緒にコマーシャリズムに乗る傾向があるが、決してリラックスと精神集中の共存した理想的な脳の状況ではなく、メモリーが破綻寸前でギーギー悲鳴を上げ癒しを必要としている状況と考える方が、私にはもっともらしく感じられる。<br />従って瞑想などでボケーッとしていると眠くなってα波が出るが、無理矢理に目を開けて起きていると眠気を吹き飛ばすようにＦｍθ波が出現する。精神修養のインチキ講座でα波やＦｍθ波を売り物にしている連中は、実は眠気を隠しているだけなのかも知れない。（ちなみに私の父は禅僧でした…）<br />◎前頭前野内側部は心の理論を処理する場所で、自分自身の心は３２野と重なる下方部で、他人の心の理論はやや上方の部分で処理されているようだ。右脳の前頭前野内側部に損傷を受けると、心の理論を課題とした作業の遂行が困難になり、右側頭葉の扁桃体を損傷すると心の理論を課題とした作業が遂行できず、他人の視線に共同追視しなる事が報告されている。自分の心が理解できない、他人の心が分からないのは、心の理論が主として右脳で処理されている事と関係があると思う。脳梁の狭い男性よりも脳梁の太い女性の方が、自他の心に敏感だと言う意見も本当かも知れない。<br />◎前頭前野最下部の眼窩野は衝動の抑制に重要な働きをする部分で、その後方の前頭葉と視床下部の間の中隔野は、性行動に抑制的に働くと同時に神経物質ドーパミンを大脳辺縁系等のＤ２受容体へ送る側座核が有る場所で、脳の快楽中枢と考えられている。<br />◎腹側被蓋野から放出されるドーパミンは、側座核に快楽を与えて学習の意欲と動機付けに働くと共に前頭前野全域に広がり、Ｄ１受容体を介してグルタミン酸の伝達を促進する方向に働く。例えば前頭眼窩野では衝動を抑制し、前頭前野背外側部では短期記憶と作動記憶を促進する。全体的に見て、前頭前野の内側上方が外界に向けて注意促進的・観念的に、外側下方が自己内面に向けて抑制的・身体的に機能分化して配置する印象がある。<br />◎視交叉の上方と松果体は日内リズムを統制する信号を作り出し、中脳の網様体と共同で睡眠と覚醒をコントロールしている。下垂体からは生殖と生体のホメオターシス維持に必要不可欠で情動の発動にも重要な役割を担う内分泌ホルモンが分泌され、視床と前頭眼窩野－中隔野がその分泌を調節している。<br />小脳の上部にある下丘と上丘は、それぞれ聴覚と視覚に関連する情報を中継する場所で、橋から延髄には生命維持に重要な神経核が集まっている。中脳網様体は覚醒に重要な場所で、ここに損傷を受けると昏睡状態に陥る。<br />◎脳神経全体はプラス（促進）とマイナス（抑制）の集まった複雑なフィードバックシステムで、単純に何かを増やせば結果が出るというものではない。これらの仮説と推論も今後十分に解剖学的・生理学的・生化学的に検証される必要がある。 ]]>
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<dc:subject>脳の進化論</dc:subject>
<dc:date>2008-08-09T12:06:11+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>扁桃体と情動回路（１）</title>
<description> ガルの骨相学は過去に脳医学で一世を風靡した、頭蓋骨を外から触って骨の形で脳の機能を考察する理論でしたが、現在では的外れなアテすっぽの寄せ集めと評価が格下げになりました。しかし一部には的を射た部分も散見され、大脳皮質のそれぞれの部分に別々の機能がある大脳機能局在説を定着させた意味では偉大でした。脳科学の潮流を変えたパペッツの情動回路も、情動の流れとは一致しませんでしたが、大脳辺縁系という新しい考え方
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<![CDATA[ ガルの骨相学は過去に脳医学で一世を風靡した、頭蓋骨を外から触って骨の形で脳の機能を考察する理論でしたが、現在では的外れなアテすっぽの寄せ集めと評価が格下げになりました。しかし一部には的を射た部分も散見され、大脳皮質のそれぞれの部分に別々の機能がある大脳機能局在説を定着させた意味では偉大でした。脳科学の潮流を変えたパペッツの情動回路も、情動の流れとは一致しませんでしたが、大脳辺縁系という新しい考え方を生んだ意味では偉大な発見で、現在ではパペッツ本人が気付いていなかった、記憶の回路として再び脚光を浴びています。<br />フロイトの精神分析理論も現在では評価が格下げになり、フロイトが提唱した口唇期、肛門期、尿道期、男根期、性器期の性的発達の５段階理論については、小児科医の立場で子どもを診て、個人的には一度も正確に観察できたことはなく、大人の男性が頭の中だけで考えた、根拠の薄い理論だと感じています。<br />フロイトが自分自身の精神分析から見いだしたエディプスコンプレックスとは、母親を確保しようと強い感情を抱き、父親に対して強い対抗心を抱く心理状態の事で、母親を自己のものにしようとする欲望を抱く男児が、母親が受け入れている父親の存在に気づき、自己を父親に同一化させ無意識下に「超自我」を形成する。しかし一方で父親を競争相手とも認識し、父親と同一化した自我と、父親を敵視する自我の葛藤が起こり、精神障害（主として神経症）の原因となると言う理論です。<br />エディプスコンプレックス自体はギリシャ神話を必要以上に崇拝し、精神医学に神話を引き入れた印象を感じられ、口の悪い行動心理学者の中には、エディプスコンプレックスから始まる精神分析そのものをアテすっぽの寄せ集めとか、的外れなフロイトの自叙伝と扱き下ろす人も居ますが、父親と同一化した「超自我」を扁桃体と読み替えて考えると、結構当を得る部分もあり、無意識の世界を医学会に持ち込んだフロイトの業績の偉大さは、上記二人同様に否定できません。<br />私は自我（エゴ）を前頭前野背外側部、イド（エス）を視床下部－大脳辺縁系の特に側坐核、超自我（スーパーエゴ）を前頭葉眼窩野と扁桃体の機能をフロイト的に表現したのだと考えると、面白いと考えています。<br />前頭前野背外側部、側坐核と扁桃体が中心となる情動回路の働きについては、今後の記事の重要なポイントになる予定です。<br /> ]]>
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<dc:subject>脳の進化論</dc:subject>
<dc:date>2008-08-08T14:28:28+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>人間はなぜ凶暴になるのか？</title>
<description> イギリスの精神分析医であるアンソニー・ストーは著書の『人間が凶暴になる理由』の中で次のように述べています。『多くの人格障害（精神病質）の人は社会の人とのつきあいに失敗していて、他の人とお互いに尊敬しあいながらつきあっていく関係を作れないまま、自分自身に対する敵意しか感じられない冷たい世界に生きるようになってしまう。だれも自分を構ってくれないと感じている人は、自分の方から接触をもとうともしない。良心
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<![CDATA[ イギリスの精神分析医であるアンソニー・ストーは著書の『人間が凶暴になる理由』の中で次のように述べています。<br /><br />『多くの人格障害（精神病質）の人は社会の人とのつきあいに失敗していて、他の人とお互いに尊敬しあいながらつきあっていく関係を作れないまま、自分自身に対する敵意しか感じられない冷たい世界に生きるようになってしまう。だれも自分を構ってくれないと感じている人は、自分の方から接触をもとうともしない。<br />良心の成長、つまり行動を内面的に調整できるようになると、自分に与えられる罪に対する恐れよりも、愛を得たいとか、友人の評価を得たいという願望が強くなる。人格障害（精神病質）の人は、愛情が不足した、暴力が日常茶飯事になった家庭に育っているが、彼らには正常な良心の成長が見られない。そのような子どもは、愛情を与えられなくても、そのことに気が付かない。自分が愛されていると感じたことのない人、あるいは愛を認めたことがない人は、愛を与えられず拒否されても、そのような拒否を感じ取ることが出来ないのである.』<br />	<br />（邦訳：<a href="http://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_ss_gw?__mk_ja_JP=%83J%83%5E%83J%83i&amp;url=search-alias%3Daps&amp;field-keywords=%83A%83%93%83%5C%83j%81%5B%81E%83X%83g%81%5B&amp;x=19&amp;y=21" target="_blank" title="天才はいかにうつをてなずけたか アンソニー・ストー 今井 幹晴訳　求龍堂">天才はいかにうつをてなずけたか アンソニー・ストー 今井 幹晴訳　求龍堂</a> (2007/03)より一部改変）<br /><br /><br /> ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2008-08-01T10:12:40+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<link>http://besttrim.blog108.fc2.com/blog-entry-33.html</link>
<title>サイコパスとステロイド</title>
<description> 見慣れない言葉の組み合わせだな…と違和感をお持ちの方もいらっしゃるでしょうか？日本語で「人格障害と副腎皮質ホルモン」と書くところを、少し印象をソフトフォーカスにと…カタカナ表記で書いてみました。◆サイコパスとは古い用語で、他者の権利や感情を軽視し、無神経で不誠実、欺瞞に満ちた言動を繰り返し、アルコール依存症、薬物依存、性的逸脱行動、犯罪といった反社会的問題行動を起こしやすい傾向がある、男性に多い人格
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<![CDATA[ 見慣れない言葉の組み合わせだな…と違和感をお持ちの方もいらっしゃるでしょうか？日本語で「人格障害と副腎皮質ホルモン」と書くところを、少し印象をソフトフォーカスにと…カタカナ表記で書いてみました。<br />◆サイコパスとは古い用語で、他者の権利や感情を軽視し、無神経で不誠実、欺瞞に満ちた言動を繰り返し、アルコール依存症、薬物依存、性的逸脱行動、犯罪といった反社会的問題行動を起こしやすい傾向がある、男性に多い人格障害を指します。現在DSM-Ⅳ（アメリカ精神医学会の分類マニュアル）はサイコパス（＝ソシオパス）という単語は用いず、「反社会性人格障害（APD）」という名称に変更･統一されています。APDの人が育った家族の内部では、反社会的な行動、薬物などの乱用、両親の不仲による離婚、虐待などが過去に認められたり、また事故・脳梗塞・腫瘍等による大脳皮質、特に前頭葉の機能障害でも、APDと同様の症状が起こります。APDは18歳以上になって初めて診断するべきと規定されていますが、一般にはまだかなり混同されて、「キレる」若者に誤って使われたりもしています。<br />◆ステロイドとは生体機能を調節する為に広く自然界に存在する、コレステロールから作られた脂質性の内分泌ホルモンの事で、ヒトでは血圧をコントロールするアルドステロン、生殖に欠かせない女性ホルモン・エストロゲン、男性ホルモン・アンドロゲン、及び一般に副腎皮質ホルモンとして理解されている糖質コルチコイド等の総称です。脂質ホルモンなので血液中ではタンパク質と結合していて、長時間に亘って組織中で作用することができ、標的細胞に到着すると細胞膜を通過して細胞の中に入り、細胞核内に入って作用する特質を持っています。ステロイドホルモンは細胞核内に入ると、受容体基質複合体として特定のDNA配列と結合し、標的遺伝子の転写を誘導・促進して作用します。<br />◆ステロイドホルモンは一般に生体のエネルギー利用を助長する方向に作用し、血糖値の上昇、水分の保持、気分の高揚などの生理作用を発現します。副腎皮質の機能が低下したり、副腎皮質を制御する視床下部・脳下垂体の機能異常でステロイドホルモンの分泌が不足すると、ヒトでは低血圧による全身の倦怠感（元気がない）、低血糖にもかかわらず食欲がなく、消化管症状（下痢・腹痛・嘔吐）が出現し体重が減る、脱水・皮膚の色素沈着などが出現し、また精神症状（不安、集中力の低下など）や腋毛(えきもう)、恥毛(ちもう)の脱落などもしばしば認められます。ステロイドホルモン不足では生体の防御機能が低下するため、無治療で放置すると極端な場合ショックで死亡します。<br />糖質コルチゾールはストレスに対する生体防御因子であり、血糖値を上げる以外にリンパ球の過剰な活動を抑制する抗炎症作用を持つために、抗炎症治療の目的で気管支喘息・アトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患や、リウマチ・自己免疫疾患、ネフローゼ等の腎疾患、に薬剤として使用される他に、慢性副腎不全（アジソン病）への補充療法、白血病や悪性リンパ腫、溶血性貧血等の血液疾患・悪性腫瘍への治療、重症筋無力症、多発性硬化症等の神経疾患など、多くの重症疾患で広く治療に利用されています。皮膚科領域では外用剤として、即効性と持続性のある抗炎症剤として湿疹・皮膚炎群に広く使用されています。<br />人工物や天然のステロイド類似物質が環境ホルモンとして生理反応を示すのは、ステロイドホルモンの受容体と結合して細胞核内で遺伝子の転写を阻害したり、不適切に遺伝子転写を促進して生体に悪影響を及ぼすことによります。前回の記事の中で環境ホルモンと人格障害の事を取り上げましたが、実は私はAPDの一部にステロイドホルモンが関係しているのではないかと推測しています。この問題は微妙な部分を多く含んだ話題ですので、続きはまたゆっくりと詳しく書こうと思います。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>脳の進化論</dc:subject>
<dc:date>2008-07-20T08:02:39+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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<title>環境ホルモンと人格障害</title>
<description> 環境ホルモンと情緒・人格障害の関係についてチョット古いですが、気になる記事を見付けましたので、取り上げてみたいと思います。◆中学生がキレて先生を刺すのも環境ホルモンではないかといわれると、さすがに私もハテと思う。アトピーくらいは認めてもいいかもしれない。（養老孟司：環境ホルモンという問題）◆欧米では、近年、子どもの多動症などの情緒障害が増加していますが、その原因として環境ホルモンとの関連を疑っている
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<![CDATA[ 環境ホルモンと情緒・人格障害の関係についてチョット古いですが、気になる記事を見付けましたので、取り上げてみたいと思います。<br />◆中学生がキレて先生を刺すのも環境ホルモンではないかといわれると、さすがに私もハテと思う。アトピーくらいは認めてもいいかもしれない。（養老孟司：環境ホルモンという問題）<br />◆欧米では、近年、子どもの多動症などの情緒障害が増加していますが、その原因として環境ホルモンとの関連を疑っている研究者がいます。今日、問題となっている子どもの凶暴な異常行動、いわゆる「キレル」という現象が、脳の発生段階で環境ホルモンの影響で抑制機構が巧くつくれなくなったことによる機能障害ではないかと考えている研究者もいます。評論家の立花隆氏は『中央公論』（九八年四月号）のなかでその可能性を指摘しています。<br />◆人工物や天然の主としてステロイド類似物質を、内分泌攪乱物質あるいは環境ホルモンと呼んでいます。この物質が生理反応を示すのは、ステロイドホルモンの受容体と結合して細胞核内で遺伝子の転写を阻害したり、不適切に遺伝子転写を促進して生体に悪影響を及ぼすことによります。環境ホルモンが子供を作りにくくする、あるいは生殖的な奇形を誘発するらしいと言う意見は、１９９０年代後半に繰り返し述べられましたが、哺乳類に対する生理的効果は完全には実証されませんでした。環境ホルモンとステロイドホルモンに関する非医学的な誤解は、多くの分野で根強く残っています。以前の記事の中でも触れましたが、自分の身体の中からストレス反応で分泌される内因性のステロイドホルモンが、脳の記憶の中枢とも呼べる海馬の働きを著しく損なう可能性は、動物実験のデーターから推測されています。しかし体の外からのステロイド類似物質等が、ヒトの脳や免疫系に大きな生理作用を及ぼすどうかには疑問が残ります。アトピー性皮膚炎を専門とする小児科医として、ステロイドホルモンの事は、今後の記事の中でキチンと書いておく必要があると思っています。<br />◆内分泌攪乱作用物質については、環境省よりExTEND2005として以下の公式見解が出されているので参考にしていただきたいと思います。<br />　　○内分泌かく乱作用に関する情報が持つと考えられる特徴<br />・仮説が根拠となり懸念を生んでいる場合が見受けられる。専門家に広く受け入れられるに至っていない研究成果の一部があたかも仮説を証明する根拠のごとく扱われることがある。また、ハザード情報のみが情報として広まり、仮説から導かれ総合的に検討されたリスクが適切に理解されない状況がある。<br />・ほ乳類への明確な影響は観察されていない。また、仮説に対し明確に支持する結論も、積極的に否定する明確な結論も得られていない。相反する結論がある場合、「相反する結論があること」自体も伝わっていない場合があり、特に仮説を否定する研究結果については情報が伝わりにくい。<br />・社会的問題となったことから漠然とした不安がもたれている場合が多く、漠然とした不安そのものが増大、維持されている。<br />・生態系を構成する生物種やヒトに関する生理学的調整の仕組みについて未解明な点が多いことが知られていない。メカニズムそのものおよび化学物質との関連についても未だ不明な点が多いことが理解されていない。<br /> ]]>
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<dc:subject>アトピー治療</dc:subject>
<dc:date>2008-07-17T09:03:00+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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<title>ヒポクラテスと衆愚政治</title>
<description> ヒポクラテスは古代ギリシャ時代、紀元前４６０年 - 紀元前３７７年にアテネの南東、エーゲ海を越えて３３０キロの距離に位置するコス島で活躍した内科医です。多くの実践医学を集大成し、原始的な医術から迷信や呪術を切り離し、科学的な医学を発展させたことから、「医学の父」あるいは「医聖」と呼ばれています。彼が弟子たちに宣誓することを求めた「ヒポクラテスの誓い」は医師としての道徳性を重んじ、この一部は現在もなお
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<![CDATA[ ヒポクラテスは古代ギリシャ時代、紀元前４６０年 - 紀元前３７７年にアテネの南東、エーゲ海を越えて３３０キロの距離に位置するコス島で活躍した内科医です。多くの実践医学を集大成し、原始的な医術から迷信や呪術を切り離し、科学的な医学を発展させたことから、「医学の父」あるいは「医聖」と呼ばれています。彼が弟子たちに宣誓することを求めた「ヒポクラテスの誓い」は医師としての道徳性を重んじ、この一部は現在もなお医学部の式典等で医学生の教育に使われています。「医は仁術」と我が国の言葉にも有りますが、医師たる者は他者の窮地を我が利得とせず、公平かつ客観的な視野で医学全般を広く深く学ばなければならないと私自身も自戒しております。<br />さて、ヒポクラテスがコス島で平和な医学の研鑽を続けていた同じ頃、アテネでは衆愚政治の末期状態の真っ最中でした。偉大な民主主義の指導者であったペリクレス（紀元前４９５年頃 - 紀元前４２９年）が死して僅か３０年後には、学問を理解できない民衆に開放された裁判の制度により、哲学の祖（フィロソフィーの語を広めた）ソクラテスが死刑に処せられました。紀元前３９９年ですから遠く離れていたとはいえ賢者の死はヒポクラテスの耳にも入ったのではないでしょうか？５９才の医聖は賢者ソクラテスの死をどのように受け止めたのでしょうか？<br />さて話しを現代日本に戻しましょう。日本の医者の現状はアテネにいるヒポクラテスのような状況です。医学者でないニュースキャスターやタレントさんの数分間のテレビ番組が大衆を扇動し、あれが体に良いとかこんな治療法は間違っているとか「報道の自由」の名の下に、根拠も責任もないデマゴーグを繰り返しています。治療上の必要を込めてトップダウン的な指示を与えると「弱者保護」の名の下に、高圧的な押しつけ医療を受けたと医者が糾弾されます。「国民の財産を正当に管理する」の名の下に、医者が必要と判断して行った医療支出が支払側に事務的に削減されます。医師も同じ人間なのに「患者の権利」の名の下に激しいストレスと過酷な肉体労働に耐えさせられています。もしも従わなければ「ヒポクラテスの誓い」の名の下に「非人間的」「エゴイスト」「不道徳」の汚名を被ります。もしもヒポクラテスが現代日本の医者の惨状を見たら何と言ったでしょうか？<br />私の知人の数名は既に小児科を廃業しました。別の腕のいい外科医は英語を勉強して海外へ移住する計画を語ってくれました。ヒポクラテスたちは知識人と技術者には住み難い国家を離れ、平和なコス島を目指したようです。日本からヒポクラテスがいなくなるか？日本が彼らを引き留めることが出来るか？やりがいのある仕事と、それに見合うゆとり有る生活が働く者のモチベーションの素であると思います。医学部を卒業した若手医師にとって、小児科を選ぶモチベーションとはどんなことでしょうか？ソクラテスを死なせた衆愚政治の二の舞だけはぜひ避けて欲しいと熱望します。<br /><br />さて私も英会話の勉強でもしましょうかね…<br /> ]]>
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<dc:subject>小児科医の独り言</dc:subject>
<dc:date>2008-07-15T09:38:40+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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<title>人類の脳はなぜ進化したのか？</title>
<description> 医者である私は生物学の立場から、脳の発達を『人類が進化の結果獲得した全身的な身体変化の一部』だと考えています。人類が脳の発達を獲得したのは、何かの目的に向かって改革を進めたり、意図的な努力の成果として進歩した訳では決してありません。気まぐれな突然変異の結果が、偶然起きた生活環境の変化に適していたお陰で、絶滅を逃れて今まで生き延びてきたのが真実です。一見合理的に見える人類の脳機能の配置も、決して計画
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<![CDATA[ 医者である私は生物学の立場から、脳の発達を『人類が進化の結果獲得した全身的な身体変化の一部』だと考えています。人類が脳の発達を獲得したのは、何かの目的に向かって改革を進めたり、意図的な努力の成果として進歩した訳では決してありません。気まぐれな突然変異の結果が、偶然起きた生活環境の変化に適していたお陰で、絶滅を逃れて今まで生き延びてきたのが真実です。一見合理的に見える人類の脳機能の配置も、決して計画的に順序良く目標に対して造られた訳ではなく、行き当たりバッタリな突然変異が重なった、継ぎはぎだらけの寄せ集めなのです。<br />「進化」と言う言葉を使いますと、私たちが元より何か良い状態に変化する為に「進歩」したと考える傾向が有りますが、進化とは単純に変化が起こる事で、恣意的な突然変化の結果が偶然にも環境の変革に一致して、他者あるいは他の種族よりも有利な繁殖条件を獲得しただけのことなのです。(ダーウィンは”natural selection”と表現しています。)人類は地上を支配するために特別に知恵を与えられた最適の生命体ではなく、『神に似せて造られた』コピーでも、超越した文明を持った宇宙人が造った失敗作のクローンでも無く、その場限りの変化を重ねた結果としての存在なのです。<br />私たちの悲劇はこの継ぎ接ぎだらけの寄せ集めの脳を、まるで目標に向かって作られたかと勘違いして、本来は「生きるために何をするか」を考えるべき「脳という器官」を、「何のために生きるのか」と悩む使い方をするようになった事です。それは別の言い方をすれば、「脳が身体のために存在するのか、身体が脳のために生きるのか？」という疑問に置き換えられます。<br />私たち哺乳類の先祖は、視覚を強化して夜間も視界を確保し、聴覚と嗅覚を敏感にして暗闇で行動し、大脳辺縁系で恐怖を記憶して情動を生むシステムを発達させる事で、肉食恐竜の攻撃から身を守り家族を守ることに成功したと考えられます。体力では絶対に敵わない巨大な恐竜相手に生存競争に勝ち残ったのは、激しい戦いを逃れて生き残れた結果ですが、『自分を守るシステム』大脳辺縁系は恐竜もで良く発達していたことが化石から分かっています。哺乳類の中で特に大脳が発達した種族が人類の祖先として別れてきた時期が、恐竜の絶滅した６５００万年前よりも遙かに時を経た２０００万年前以降と考えられていることからも、大脳皮質の発達は大きな驚異から身を守ることよりも感覚を分析して行動を制御するシステムを発達させることが有利で、また比較的小さな体の方が生存に有利だった、氷河期という哺乳類にとって平和で安定した時期に起こった訳です。人類の祖先で前頭葉が発達したことが、後から出現する農耕技術の発見と継承に繋がり、『技術革新』を繰り返すことで地球上での繁栄を手にするに至った訳ですが、恐竜の脳が知的に発達しなかった理由は、弱肉強食の世界では知性より力が優先されたからで、知的な発達には平和な安定した環境が必要だったのです。<br />ところが現代社会において恐竜から身を守ることの必要が無くなると、大脳辺縁系は情動という旧システムをやや持て余している感じがします。これからの人類の知性はどこに向かうのでしょうか？大いなる恐怖が無くなった現在では恐竜映画を見ることを楽しむ一方で、一見平和な毎日が実は見えざる恐怖との戦いの日々になってしまっています。「何のために生きるのか」が分からなくなって自殺する人が増えるこの地球上で、恐竜時代の遺物でもある大脳辺縁系という旧システムは今後も人類の中で使われ続けるのでしょうか？あるいは人類には新しい地球環境に適応できる新しいシステムが必要なのでしょうか？どうも私の古い脳では分からない難問に突き当たってしまいました。続きはまたゆっくり考えることにしましょう。<br /> ]]>
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<dc:subject>脳の進化論</dc:subject>
<dc:date>2008-07-08T13:11:35+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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<title>大脳機能マップ</title>
<description> 私は人の大脳機能は生まれた後に子育ての中で発育し、最終的に人間らしい感情や思考能力が形成されるという「人格後天説」の立場です。現在得られる資料を基に私が考えている、成長後の脳機能マップを提示します。脳機能局在性の検証はfMRIの技術革新により近年飛躍的に進歩しつつあり、近い将来には子どもの発育途中の脳機能スキャンのデーターが蓄積されて、人格が如何に発育し形成されるかも解明されることでしょう。大脳半球を
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<![CDATA[ 私は人の大脳機能は生まれた後に子育ての中で発育し、最終的に人間らしい感情や思考能力が形成されるという「人格後天説」の立場です。現在得られる資料を基に私が考えている、成長後の脳機能マップを提示します。脳機能局在性の検証はfMRIの技術革新により近年飛躍的に進歩しつつあり、近い将来には子どもの発育途中の脳機能スキャンのデーターが蓄積されて、人格が如何に発育し形成されるかも解明されることでしょう。<br /><br /><a href="http://blog-imgs-21.fc2.com/b/e/s/besttrim/braimap2.jpg" target="_blank"><img src="http://blog-imgs-21.fc2.com/b/e/s/besttrim/braimap2.jpg" alt="brainmap1" border="0" /></a><br /><br /><br />大脳半球を左から見た側面図　<br />大脳の機能局在論は現在まだ研究途上だが、隣接区域が合理的に配列している。<br />中心溝の前に運動野、後に感覚野が上側から体部・腕・手・顔・口・舌・咽喉と並び、咽喉の下面内側が味覚野になる。外側溝を挟んで味覚野の下方には聴覚野があり、聴覚野と、顔・口・舌・咽喉の感覚野の作る角の後方に感覚言語野が広がっている。顔から咽喉の運動野の前方は補助運動野を挟んで運動言語(ﾌﾞﾛｰｶ野)に通じている。ﾌﾞﾛｰｶ野を取り巻き広がる前頭前野は高次脳機能を担当する領域で、中央部４６野は帯状回・視床・辺縁系と相互連絡し、理性の集中発着駅の役割を果たすと思われる。前頭４６野の上部は自己認識と意識の働きがあるﾜｰｷﾝｸﾞﾒﾓﾘｰの座と推定されている。<br />下方に位置する前頭眼窩野は意志決定・自己管理・情動の抑制に重要な働きがある。 ]]>
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<dc:subject>脳の進化論</dc:subject>
<dc:date>2008-07-06T08:54:21+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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<title>善悪の心を育てる</title>
<description> 扁桃体の発育は言葉の発達以前に始まります。そのために、言葉のコミュニケーションを始める前に、言葉を使わない時期から子どもに「良い」と「悪い」を教える必要があります。扁桃体の発育が不十分なまま放置されると、その後で親の喋る言葉の意味を、子どもが正確に理解出来なくなる可能性が有ります。人見知りの時期は赤ちゃんが扁桃体を発育させる次期です。人見知りは子どもが自分を守るために、新しい事柄に身をさらした場合
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<![CDATA[ 扁桃体の発育は言葉の発達以前に始まります。そのために、言葉のコミュニケーションを始める前に、言葉を使わない時期から子どもに「良い」と「悪い」を教える必要があります。扁桃体の発育が不十分なまま放置されると、その後で親の喋る言葉の意味を、子どもが正確に理解出来なくなる可能性が有ります。<br />人見知りの時期は赤ちゃんが扁桃体を発育させる次期です。人見知りは子どもが自分を守るために、新しい事柄に身をさらした場合に起きる、危険回避のプログラムと考えられます。子どもの最初の自発的な引き籠もりである「人見知り」は、子どもが言葉を覚え始める前に始まり、初めて遭遇する事物の全てに警戒心を持ちます。この時期の子どもたちは、育児する大人や家族の顔色や周囲の雰囲気を観察し、現在目の前にしていることが自分にとって良い物か悪い物かの記憶を作って行きます。この記憶は原則的に無意識の領域に蓄えられて、子どもが将来自分で良いと悪いとを判断する基準になります。この時期に放任すると扁桃体の発育が遅れ、逆に厳しく拘束して自由を奪うと、心の中に将来も続く引き籠もりの芽が生じます。<br />人見知り時期の子どもは、危険を察知したり、あるいは何か新しいことに出会うと、必ず親の顔色をうかがいます。この時の子どもの行動が正しければ、目を合わせてニッコリ笑い「正しい」と教えます。子どもが安心して微笑み返せば、扁桃体が「正しい」と登録します。子どもの間違いを発見したら、ライオンやオオカミが相手を威嚇するように、ウーッと低い声で唸って、こわい顔を見せて威嚇してください。子どもは直ぐに行動を中止するはずです。大きな声で威嚇する必要は有りません。「弱い犬ほどよく吠える」の言葉通り、大声で脅すと子どもは逆に大声で泣いて混乱し、ビクビクした性格に育ち、これはコミュニケーションの失敗につながります。<br />子どもが悪いことをしてるのを、面白そうに笑いながら喜んだり、顔の表情を変えずに言葉だけで、冷淡に罵るのも間違いです。言葉の意味を十分に理解していない子どもには、自分が良いのか悪いのかが分からなくなり、支離滅裂な行動をとり、「人見知り」以後も精神的に安定せず、場合によっては引き籠もりが長く続く原因になります。<br />ほとんどの動物は、恐怖の体験を言葉より随分早く強く記憶します。人間の子どもも同じで、「危険＝悪い」の記憶を、脳内の扁桃核と言う場所から、海馬と言う場所に送って、言葉を覚える前から特別に分類整理して覚えます。ですから、子どもに悪いことを悪いと教えるのは、言葉を覚える以前に始める必要があります。大切なポイントは暴力ではなく、目の合図で十分に威嚇することです。親が子供に暴力を振るうのは、子どもの海馬を傷つけ物覚えの悪い子どもを育てます。記憶力が悪いことが再び同じ失敗を招き、重なる暴力が扁桃体の異常な発育につながり、感情や判断力の異常を生みます。子どもが恐怖に心を閉ざし、自分の殻に固く閉じ籠もって仕舞うと、自発的な意欲が少なくなりアプローチが難しくなります。最終的に被虐待児は将来的に他者に虐待的行動を取る傾向が大きくなる可能性があります。<br />引き籠もりは本来は危険回避の為の行動ですが、子どもが引き篭もる原因を大抵の親は知りません。それは親子が上手くコミュニケーションできていないからです。人間の子どもは人間によって人間らしく育てられなければ、狼に育てられた野生児が人間社会に復帰できないように、人間性の薄いペットか野獣のように育ってしまいます。乳幼児期から人間らしく育てなければ、言葉を使って考えたりコミュニケーションする能力が上手く育たないのです。<br />大脳皮質に焼き付けた記憶をハッキリと意識できれば、何歳になっても自分の人生を顧みて、新しい人生に焼き直すことが出来ます。しかし無意識の記憶となると、焼き直すことは簡単ではありません。脳の働きは筋力トレーニングと似ています。腹筋や腕立て伏せを毎日するとその部分の筋力が強くなるように、脳も毎日使う場所が強くなります。楽しく子育てしていると笑顔が多くなりますが、逆に悲しい気持ちで毎日過ごしていると、何でも悲しい記憶として蓄積されやすくなり、長い年月で悲しい事ばかり思いつく暗い性格になります。子育ての方向転換は早い方が簡単で効果的です。ぜひ「三つ子の魂百まで」の格言を思い出して幼少時から子どもの心を育てるように心がけましょう。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2008-06-30T12:11:01+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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<title>赤ちゃんの心（２）</title>
<description> 赤ちゃんの心を理解する為に、乳児の脳がどのように神経発達するか、現在分かっている情報に私の推測を交えて、この先しばらく記事を進めます。私達小児科医は子どもの脳がどのように発達するかを、現在ようやく知り始めたばかりです。それは例えて言えば１５世紀の大航海時代に、伝説を新しい地図で書き換えながら、未知の世界に出帆して行ったヨーロッパの冒険船や貿易船のような状態です。可能な限りの情報は集めても、その先は
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<![CDATA[ 赤ちゃんの心を理解する為に、乳児の脳がどのように神経発達するか、現在分かっている情報に私の推測を交えて、この先しばらく記事を進めます。私達小児科医は子どもの脳がどのように発達するかを、現在ようやく知り始めたばかりです。それは例えて言えば１５世紀の大航海時代に、伝説を新しい地図で書き換えながら、未知の世界に出帆して行ったヨーロッパの冒険船や貿易船のような状態です。可能な限りの情報は集めても、その先は推測の域を出ない部分もまだ多く残っているのです。<br />一般的な経過で生まれた赤ちゃんの脳は、平均して300gから400g程度の重さですが、脳細胞の数は既に大人と同じ程度に存在します。脳細胞の数が赤ちゃんと大人で同じでも、脳細胞は単独では何も出来ません。体内のどこかに有る神経細胞と結びついて初めて仕事をすることが出来るのです。生まれたばかりの赤ちゃんの脳では、神経細胞同士の連絡が実はまだほとんど出来ていないのです。成人になる頃には脳の重さは1200g以上になり、２０年間で約４倍程度に増えますが、増える部分は神経細胞同士を結びつけるミエリン（髄鞘）部分で、つまり増加分は全てが脳の機能的な部分、平易に言うと記憶とか感情とか運動に関する部分なのです。私は以前に「生まれたばかりの赤ちゃんには大人の想像するような心は未だ出来ていない」と書きましたが、その理由は実はここに有ったのです。<br />生まれたばかりの赤ちゃんは、すでに母親の声を聞き分けることが出来て、数日で母親の匂いを覚えて、母親の方に顔を向ける動作を始めます。生後すぐにニターッと自然に微笑み、個人差がありますが早い子なら生後１ヶ月ぐらいで、母親の声の方をじっと見つめて目を合わせて笑います。これを見て赤ちゃんは生まれた時から感情を持っていると考えたくなりますが、赤ちゃんが見せるこれらの動きの殆どは、無意識に行われている反射的な動きに過ぎません。出生体重が1500g以下のいわゆる超未熟児でも保育器の中でニターッと笑っていますから、赤ちゃんが生理的な微笑を始めるのは、おそらく母親の胎内にいた時分から続いている神経反射だと思われます。<br />生まれたばかりの乳児が母親の匂いなどに引き寄せられるのは、ネズミでも観察できる哺乳類共通の遺伝子レベルの行動のようです。新生児の微笑も眠っている間の眼球運動の盛んなREM睡眠期と哺乳後、未熟児ですと胃にチューブからミルクを注入している時間帯に多く観察されるので、完全な無意識の神経反射と考えられます。赤ちゃんはお腹にミルクが入ると嬉しいとか悲しいとか感じることなく、ただ単に無意識に顔の筋肉が緩んでニターッとしてしまうのです。人の感情というのはこの様な遺伝的な神経反射に、生後の生活環境と経験学習から意識的な意味を結びつけて、「うれしいから笑う」とか「笑うから嬉しい気分になる」とか、記憶を重ねてドンドン脳が重くなって行った結果、こんな気持ちが嬉しい気持ちだと認識するようになるのです。ですから不幸にも人間に育てられなかった野生児では脳の機能が発達せず、人間社会に馴染むための感情や言葉を獲得することが出来なくなってしまいます。<br />赤ちゃんが生後どのように「人間らしい心」を獲得してゆくかについては、今後の記事の中で少しずつ書いて行きます。 ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2008-06-28T21:15:14+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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<title>死を悲しむ心</title>
<description> 医者として長年患者を生かす事の難しさを味わって来ると、自殺や災害、事故や戦闘で人が死ぬのは大変残念で心が痛みます。死の知らせは私にとって本当に悲しいものです。ところが死に関する感じ方を含め、人間の感情の持ち方には個人差が大きい事を指摘する、人の感じ方の違いを調べた実験があります。薬の名前を教えずにアドレナリンを三組の人々に注射して、最初のグループの人は楽しい雰囲気の人と一緒の部屋に入れ、、二番目の
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<![CDATA[ 医者として長年患者を生かす事の難しさを味わって来ると、自殺や災害、事故や戦闘で人が死ぬのは大変残念で心が痛みます。死の知らせは私にとって本当に悲しいものです。<br />ところが死に関する感じ方を含め、人間の感情の持ち方には個人差が大きい事を指摘する、人の感じ方の違いを調べた実験があります。薬の名前を教えずにアドレナリンを三組の人々に注射して、最初のグループの人は楽しい雰囲気の人と一緒の部屋に入れ、、二番目のグループの人は怒った人と一緒の部屋に、三番目のグループには医者がアドレナリンの注射の作用が血管を収縮させ、手足が震えて心拍数が増加すると説明しました。最初のグループでは多くの人が楽しい幸せな気分を感じ、二番目のグループでは怒りを感じ、三番目のグループの人は何も感情を持たないで、単に薬の作用だと感じました。このように人の感情は周囲の雰囲気に大きく左右されます。<br />私自身も死に関する感じ方の差を実感した経験が有ります。それは中国の或る地方を訪れた時の事です。私達は珍しい行列に遭遇しました。行列の先頭にいるのは赤や黄色の派手なボディペイントを施した上半身裸の男で、彼は長い針を両手に持ち、自分の体の至る所をブスブス突き刺しながら、狂ったように飛び跳ねて音楽に合わせながら踊っています。そこは私の父親の生まれ故郷に近い山村でした。その風変わりな行列が村の金持ちの葬式と聞いて私は大変驚きました。中国のこの地方では老人の死は喜ぶべき事で、葬儀の後は大宴会になり花火が上がる事も有るそうです。ここで生まれ育った私の父親は、祖母の葬式に参列した時に『泣いたらあかんのに一人だけ泣いてしもた…』と懐古していましたから、彼は長く日本に暮らす間に周囲の影響を受けた結果、子供の頃に覚えた死に関する感じ方が変化したのだと思われます。日本でもお盆に花火を上げますが、戦後民主化以前の時代には切腹や殉死が尊ばれ、また遺伝的に近いエスキモーでも老人の死は喜ぶ習慣が有るように、死に関する悲しい尊いの感じ方は地方と時代の習慣で随分異なるようです。<br />記憶の出来方の違いについても周囲の影響を受けやすいことが、爆発事故等で記憶を失うほどのストレスを体験した人々の観察で報告されています。記憶の内容は体験後の時間経過と共に、後から植え付けられた虚実部分が多くなり、本人は作り話をするという意識が無くても、虚実を本当に経験したと記憶している場合が多数確認できるというのです。感情にしろ記憶にしろ、『私はこう思っている』と信頼する『自分自身』が、実は意外にアテにならないのが現実なのです。『自分自身』を脳はいったいどのように捉えているのでしょうか？<br />私自身は死については可能な限り避けるべきで、少なくとも喜ぶべき事では無いと考えています。でも生物学的に話すと、死は苦しくもなく、悲しくもなく、恐れるにも足りない、誰にでも一生一度だけ訪れる自然現象なのです。生死に関する感じ方の違いや自我の認識の仕組みについては、また今後の記事の中で色々な角度から書いてゆきたいと思います。<br /><br /> ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2008-06-20T12:39:19+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>ティラノサウルスの心</title>
<description> 側頭葉にある扁桃体が子どもに恐怖感を与えてトラウマを作る原因なら、扁桃体が無ければいいのでしょうか？いいえ、そんなことは絶対にありません。扁桃体は現代人には無くてはならない部分です。人間の大人が扁桃体に損傷を受けると、クリューバ・ビューシー症候群と呼ばれる症状が現れ、恐怖感や不快情動が失われ、何でも口にふくむようになります。サルの扁桃体を破壊すると、食べられるものと食べられないものを区別できなくな
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<![CDATA[ 側頭葉にある扁桃体が子どもに恐怖感を与えてトラウマを作る原因なら、扁桃体が無ければいいのでしょうか？いいえ、そんなことは絶対にありません。扁桃体は現代人には無くてはならない部分です。人間の大人が扁桃体に損傷を受けると、クリューバ・ビューシー症候群と呼ばれる症状が現れ、恐怖感や不快情動が失われ、何でも口にふくむようになります。サルの扁桃体を破壊すると、食べられるものと食べられないものを区別できなくなり、ヘビなどの敵に対しても警戒心を持たなくなってしまいます。いずれの場合にも成人では異常な性欲昂進を伴うと報告されています。<br />人見知りを始める前の時期、四本足でハイハイを始める頃の子どもは、実はクリューバ・ビューシー症候群そのものです。この時期の子どもは扁桃体の発育がまだ未熟なため、恐怖感や不快情動が出現せず、ニコニコ笑いながら何でも口に入れ、性欲の異常な昂進の代わりに、強い攻撃性が観察できます。私は密かに「小さな恐竜」と呼んでいます。この危険な状況は、子どもが一人で外を歩くようになる四才～五才頃には自然に解消されますが、扁桃体の成熟の早さは個人差が大きく、三才を過ぎてもまだ恐竜の場合も結構あります。中には親が放置主義でしつけ教育を与えない生育環境のために、二本足で歩く大きな恐竜に成長するケースも見られます。私のクリニックでも診察室の備品に片っ端から手を伸ばして触りたがり、診療器具をひっくり返してイタズラをする二本足の恐竜が毎日のように出現しています。注意すると逆恨みしたり、こんな場所に置いている方が悪いと本末転倒の雄叫びを上げる恐竜家族に遭遇すると不幸な一日に成ることも有ります。<br />私は実際には本物の恐竜に会った事はなく、詳しくもありませんが、恐竜世界の帝王とか呼ばれる二本足のティラノサウルスの脳はどんな状態だったのでしょうか？化石から推定すると嗅覚と視覚は餌を見付けるためにかなり発達していたようです。前足は全く退化して口しか使えなかった様子ですので、何でも口にくわえたのは確かです。彼らが映画の悪役恐竜のように本当に攻撃性が高かったかどうかは判りませんが、鳥に進化した現在の姿を見ると、恐竜も結構愛情豊かな子育てをしていたのかも知れません。その証拠に恐竜が一度に産む卵の数は、化石で調べる限りあまり多くはありません。<br />問題なのは二本足の恐竜のまま成長した、現代の地上の帝王ホモサピエンスの方かも知れませんね。 ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2008-06-19T08:51:22+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>予防注射がトラウマを作る？</title>
<description> 人見知りの盛んな乳幼児期には、可能限り子どもを優しく扱うことが大切だと思っています。この時期に戦争や災害で激しい心的外傷（トラウマ）を被ると、子供の心には一生消すことが出来ない暗い陰として残ることは避けられません。さてそこで困ったことが有ります。乳幼児健診と予防注射です。小児科医は予防注射を実施するときに、トラウマを残さないように細心の注意を払います。例えば私のクリニックですと、予防注射を受けに来
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<![CDATA[ 人見知りの盛んな乳幼児期には、可能限り子どもを優しく扱うことが大切だと思っています。この時期に戦争や災害で激しい心的外傷（トラウマ）を被ると、子供の心には一生消すことが出来ない暗い陰として残ることは避けられません。<br />さてそこで困ったことが有ります。乳幼児健診と予防注射です。<br />小児科医は予防注射を実施するときに、トラウマを残さないように細心の注意を払います。例えば私のクリニックですと、予防注射を受けに来た親子は静かな個室に一組だけ隔離されます。そこで最初に診察だけ済ませ、何もせずに一旦引き上げます。フェイントをかける、つまり油断させるのです。そして実施の寸前まで注射器等を見せず、半数近くの子どもが気が付かないぐらい慎重に、コッソリと密かに注射を実施します。一番下手なやり方は、やるゾやるゾと脅かして恐怖のレベルを上げたまま実施することです。そうすると子どもは必ず恐怖の体験を高いレベルで記憶しますので、次回から医者の顔を見ただけで恐れるようになります。予防注射自体は上手に打てばあまり痛くない筈です。痛いと覚えているのは直前まで恐怖のアドレナリンレベルが高くて記憶に強く残っているからです。不必要に脅かさず判らないように痛くなく注射するのがトラウマを残さない良い方法です。<br />ところが先日、私のクリニックに通う子どもが別の場所で予防注射を受けました。先生が忙しかったようで泣きわめくのを押さえつけて無理にブスッとやったそうです。その子に聴診器を見せるとビクッと身震いして逃げ出します。見事に聴診器恐怖症になっていたのです。私の顔には慣れているので笑いながらチラッと見せても表情が引きつりトラウマが出来ているのが明らかです。こうなると次回からの診察が大変です……<br />小児科医という仕事は実に細部にまで気を遣ってする仕事です。しかし社会的にはあまり評価されていません。小児科医が減り、日頃は小児科にかからず、簡単な事は身近な場所で済ませ、困った時に大変な仕事だけトラウマ付きで小児科医に持ち込む人が増えています。これがまた小児科医を減らすマイナススパイラルを生んでいるような気がします。 ]]>
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<dc:subject>小児科医の独り言</dc:subject>
<dc:date>2008-06-18T12:03:05+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
<dc:publisher>FC2-BLOG</dc:publisher>
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<title>鳥にも心がある</title>
<description> アメリカの心理学者が鳥に音楽を聴く心（正確には脳の機能）が有るかどうかを調べました。たくさんの鶏を篭に入れてピンクフロイドの音楽を聞かせたところ、鶏は一斉に毛を膨らませて音楽に合わせて首を左右に振るのが観察され、鶏が羽を膨らますのは音楽に『共感していた』からだと述べられています。私達も素晴らしい音楽や芸術作品に触れると鳥肌が立つような感動を覚えることがありますが、大脳皮質の発達していない鶏が音楽に
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<![CDATA[ アメリカの心理学者が鳥に音楽を聴く心（正確には脳の機能）が有るかどうかを調べました。たくさんの鶏を篭に入れてピンクフロイドの音楽を聞かせたところ、鶏は一斉に毛を膨らませて音楽に合わせて首を左右に振るのが観察され、鶏が羽を膨らますのは音楽に『共感していた』からだと述べられています。私達も素晴らしい音楽や芸術作品に触れると鳥肌が立つような感動を覚えることがありますが、大脳皮質の発達していない鶏が音楽に共感して鳥肌を立てる事実には驚かされます。もちろん歌詞の意味は分からないでしょうから、音楽の旋律とリズムに共感しているのでしょう。<br />私もインコを飼っていますが、言葉を覚えさせるのに名前を呼ぶと、インコは毛を膨らませてブルブルっと身震いをします。最初は嫌なのかと思っていましたが、これが鳥の共感のサインだと解ると可愛さ倍増です。インコを飼って毎日よく見ていると、人間の特に乳幼児に良く似た行動を幾つも観察できます。例えば、首を傾げて何か考える、新しい物に出会うと目をパチクリさせる、うれしいと足をバタバタ踏みならす、興味があると首を伸ばしてアゴを突き出す、疲れると欠伸をしたり手足に力を入れて伸びをする、手のひらに抱いて頭をなでてやると甘えた声を出す、鼻を近づけると擦りつけて愛情を表現する、胃の中の食べ物を吐き出して噛み砕いて分けてくれる……などです。<br />かなりの種類の鳥は一夫一婦制を守り丁寧な子育てをします。中には繁殖期以外は別々に生活していても、繁殖期になるとお互いに鳴き声で夫婦を確認して、夫の作った巣に妻が帰ってくる種類も存在します。鳥の心臓は人間より単純な形をしていますが、身体の中には熱い血が流れています。遙か昔に爬虫類から別れた鳥たちですが、私達と同じように子どもを守り育てる、愛情に満ちた温かい心が鳥たちにも有ると私は確信しています。 ]]>
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<dc:subject>子育て・育児</dc:subject>
<dc:date>2008-06-17T12:24:56+09:00</dc:date>
<dc:creator>　LEONPOLD　LIN</dc:creator>
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